2020年2月1日土曜日

拾い読み日記 148


 今日も快晴。洗濯洗剤が切れていたので、朝、近くのスーパーへ買いに出かけた。土曜日の朝の町はのんびりしていて、爽やかで、木や花を見上げながら歩いているだけで、幸福な気持ちになった。もう少し遠くまで歩いていきたくなったけれど、家に戻り、洗濯したり、皿を洗ったりした。
 日を浴びたコブシのつぼみが愛らしかった。細かいやわらかそうな毛で覆われていて、それが白く光っていて。日向で眠る猫のあたまを連想した。

 読みかけだったデヴィッド・L・ユーリン『それでも、読書をやめない理由』を、ふたたび手にした。もうすぐ読み終わりそう。
 シモーヌ・ヴェーユが引用されていたので、『重力と恩寵』を、少し読んだ。これは、読み終わることはなさそうな本だ。断章形式の本は、読み終えられないので、手放すことも、なかなかできない。歩いて、立ちどまって、見つめて。いったりきたりをくりかえす本。

 星々と花ざかりの果樹。完璧な恒常性と極度のはかなさは、どちらも同じように永遠の感覚を与える。