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拾い読み日記 155
昨日も今日も、春のようにあたたかい。人も、動物も、姿かたちのないものも、穴から出てくるあたたかさ。冬のあいだは淋しい柿の木に、ときどき鳥がくる。窓を開けると、ヒヨドリが思いがけず近くにいて、はっとした。目は合っていないのに、逢った、という感覚がのこった。
宮沢賢治「春と修羅」の序を読んだ。
たゞたしかに記録されたこれらのけしきは
記録されたそのとほりのこのけしきで
それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで
ある程度まではみんなに共通いたします
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
みんなのおのおののなかのすべてですから)