2014年7月7日月曜日

Circle in circle


ananasDM-ura.jpg



雨の七夕です。カレンダーをみるたびに、もう7月? と思ってしまいます。毎日思ってしまいます。年が明けたのは、ついこのあいだのような気がするのに。大雪の記憶もまだなまなましいのに。中止になった新年会もまだやっていないのに。ノブコさんは、マイペースだよね。このあいだ、ものすごくマイペースだなあとつねづね思っている方からいわれてしまいました。そうなのかなあ。そんなことないんだけどなあ。
さて、5年ぶりにananas pressの展示をやります。あたらしい本『Circle』、circleへ、ぜひ見にいらしていただけたら、うれしいです。
わたしたちのまわりの5人の方、その作品と人柄にとてもひかれる方々に、この本のために、作品をつくってください、とお願いしました。どれもすばらしいものです。どうぞたのしみになさってください。
みなさま、ほんとうにありがとう。ありがとうございます。本をがんばってつくっています。たのしんで、おもしろがっていただけるものになるようにと。
5年前の展示からは、変わったこともあれば、変わらないこともあって。今はそのどちらも、すてきなことだと思っています。さまざまなめぐりあわせで、こうして本を作ることができて、こころからうれしくて、たのしいです。その有り難さは、年をとってみないと、ほんとうにはわからないことでした。もちろん、たのしいだけでなく、無事にできるかどうか、よいものになるかどうか、心配で抜け毛もふえてはげそうでこれまた心配ですが、それもこれも、やっぱりたのしいです。ふたりではげましあっています。
わたしたちの描いた円、なんだかへんかもしれませんが、ひらかれた、おおきな、はずむような円であったらいいなと思います。だれかの(じぶんの)こわばったこころを、まるくやわらかくするような。
そこまで、届きますように。
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ananas press exhibition
Circle
2014.7.18 (fri) – 8.4 (mon)
12:00-19:00
 火・水・木 休み
ananas pressの新しい本『Circle』を中心に、
これまでにつくった本を展示販売いたします。また、『Circle』のために
つくられた、5人の友人たちによる作品も、あわせておたのしみください。
参加作家:Anna Gleeson/狩野 岳朗/fancomi/星 幸恵/松本 亜季
在廊予定日=7/18, 19, 20(2人とも) 7/26, 27, 8/2,3(山元のみ)
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7.19(sat) circle gallery & books
オープン1周年のこの日に、
opening party
を開催します。18時より。どうぞご参加ください。 
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circle gallery & books
186-0011
東京都国立市谷保5119 やぼろじ内 tel/fax 042-505-8019

追伸 ひさしぶりのアナナ活動で、体力、視力、女子力の限界をひしひしかんじています

2014年5月22日木曜日

雨のワークショップ






晴れていた空がにわかに灰色に染まり、雨がふって、やみました。泰山木の木にしたたる雫が、風にゆれる若い葉たちが、五月の光をうけてつやつやきらきらかがやいて、それをじっと、じいっとみていると、この木だけがわたしのことをわかっているのではないか、そんなふうに思えてくるからふしぎです。木はいつでも、つよくてやさしくてうつくしいのです。

さて、雨のワークショップのお知らせです。
わたしがあつめた雨の言葉と、前田ひさえさんによるドローイング、SWEETCH笠尾さんのお菓子を、おたのしみいただけたらと思います。
詳細はこちら、美肌室ソラのサイトをごらんください。

いま、準備をすすめているところです。
あつめた言葉を、あらためてくりかえし読んでいると、さまざまなことに気がつきます。どうしてすきなのか、いいと思ったのか。言葉のなかを、深くもぐったり、自由におよいだりしています。五感をたよりに。
とても愉しい作業です。やはりどこか、なまめかしさを感じる言葉にひかれるみたいです。のみこまれそうになる、あやうくなる、みうしなう、そんな状態になるのが、すきなようです。
などとそんなこと、あがり性で口べただし、照れてしまって、うまく話せない、どころか、なにをいいだすやらわかりませんが、なにかすこしでも、つたわるものがあれば、と思います。
冊子をお持ちかえりいただけるように、言葉を刷った紙や、雨というテーマにあわせてえらんだ紙を用意します。その場で自由にくみあわせて、自分だけの(本)をつくってください。

しずかに降る雨は、やわらかな女神。6月15日にも訪れて、わたしの舌をやさしくぬらしてくれるといいのになと思います。

いままた雨がふりだして、鳥たちがあわててどこかへ飛んでゆきました。
いそがしい空です。   

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ウィリアムモリスでの「ヒロイヨミ社の(本)」展は、5月29日(木)まで開催です。
ご来場、ご感想、どうもありがとうございます。
ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。


追伸 「Let It Go」(アナと雪の女王)をみて自分をふるいたたせています

2014年4月23日水曜日

ヒロイヨミ社の(本)


来月、「ヒロイヨミ社の(本)」という展示をします。
これまでに作ったもの、あたらしく作っている『白の詩集』、いずれも、コーヒーをのみながら、ゆっくりお楽しみいただけたら、と思います。

ヒロイヨミ社の(本)

2014年5月7日(水)〜5月29日(木)
13:30〜18:30
日・月・第3土曜(17日)休み

於・ウィリアム モリス
珈琲&ギャラリー
渋谷駅から徒歩約6分
150-0002 渋谷区渋谷1-6-4 Tea Neat 2F
電話03-5466-3717


案内状の絵は、大平高之さんにお願いしました。
このはがきじたいが(本)のよう、と、ある方にいっていただき、嬉しかったです。
大平さんの絵のおかげだと思っています。

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昨秋つくった3冊の小さな本『夜の詩集』『月の句集』『恋の歌集』を、現在のところ、以下のお店で取り扱っていただいてます。
どうぞよろしくお願いいたします。

〈東京〉
SUNNY BOY BOOKS(学芸大学)
B&B(下北沢)
Amleteron(高円寺)
〈神奈川〉
〈長野〉
栞日(松本)
〈名古屋〉
ON READING(東山)
〈京都〉
恵文社一乗寺店(一乗寺)
〈奈良〉
とほん(大和郡山)
〈山口〉
ロバの本屋(俵山)
〈徳島〉
uta no tane(徳島)
〈香川〉
touca(髙松)
〈沖縄〉
言事堂(那覇)

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大阪での貘展、どうもありがとうございました。
キャンドルナイトでは、「襤褸は寝てゐる」をよみました。
夜の底を、貘さんといっしょに歩いている気持ちで。

またどこかで、お目にかかれますように。


追伸 きのう蚊がいました

2013年12月1日日曜日

貘展




今月7日から書肆サイコロで開催される、山之口貘さんの展覧会「貘展」に参加します。貘さんの本や原稿などの展示と、貘さんの詩をテーマにした作品の展示です。参加者や関連イベントの情報など、くわしくはこちら、書肆サイコロのサイトをごらんください。


ヒロイヨミ社は三篇の詩を活版で刷り、その詩についての文章を3人の方にお願いして、冊子に仕立てました。執筆者は秋葉直哉さん、宮浦杏一さん、永岡大輔さんです。

「貘」というアルバムはかねてより愛聴していましたが、詩をじっくり読むのは今回がはじめてで、制作にあたって、どうしたものかと、かなりなやみました。でも結局、いまの自分がその詩に応えるなら、この形しかないだろう、というものになりました。
いや、正直にいうと、まだできていないので、わからないですが。

詩がわかった、というのは、意味がわかったということではない。浸透圧のように、詩のほうから、何かがこちらの内部に染み入ってくること。自分のなかからも出ていくものがあること。                            (小池昌代『散文集 産屋』より)

今年は展示の機会がわりと多かったので、たくさん本(というか、冊子)を作りましたが、これですこし区切りをつけたい、つけられる、と思っています。染み入ってきたものを、時間をかけて見きわめ、形にしてみたいです。どんな形かは、いまはまだ、わかりません。わからないことばかりです。

貘さんの「生きることと詩を書くことが等しい詩作の姿勢」と、その詩を深く愛する人たちの思いにふれられたことに、感謝しながら、もすこしがんばります。

12月、おいそがしい方も多いと思いますが、お時間ありましたら、ぜひお越しください。
どうぞよろしくお願いいたします。


追伸 濱野太郎さんのDMをデザインしました。展示がたのしみです。ヨシコさんのお菓子もたべたいです。

2013年11月7日木曜日

蒐集記




ギャラリーみずのそらにて、グループ展「蒐集記」開催中です。くわしくはこちらをごらんください。

ヒロイヨミ社では『夜の詩集』『月の句集』『恋の歌集』をつくりました。
テーマにあわせて、いろんな本文紙をえらび、好きな色で刷りました。
濃紺の紙に金インキで刷った『月の句集』を気に入ってくださるかたが多いようです。うれしいです。
こんな俳句をえらびました。

黒き月のせて三日月いつまで冬   三鬼

展示をなかばを過ぎて、あと3日です。
今回はcohakoさんの古道具もお借りして、よりしっとり、落ちついた空間になったように思います。
今度の日曜まで開催しています。
お時間ありましたら、ぜひお出かけください。

冬がはじまりました。
暗くなるのもはやくなって、長い夜を、今日はどんなふうに過ごすかといえば、もちろん仕掛品の製本です。


追伸 ヒロイヨミ社のブログ更新係は、すぐ失踪してしまいます

2013年6月27日木曜日

雨の糸をたどるように








雨の糸をたどるように歩いていたら、いくつかの言葉と会いました。傘の中に招きいれたら、しぜん距離が縮まって、なんだか離れがたくなりました。わたしを待っていた、懐かしい、慕わしい人のような、そんな顔をした言葉たち。

雨の日に書かれた言葉とは、つまりは日付のある言葉、日記や手紙の言葉です。そういう言葉は、囁きや呟きのように、耳の近くで響くので、身体にすうっと染みこんでくるのです。そして身体の中から、また聞こえてきます。
こうして、だれかの言葉が、わたしの言葉になりました。

だから昨日、つよく降る雨を見ながら、濡れて沈んだ町にむかってつぶやいたとしても、けして不思議はないのです。「眼に映るもの悉く雨に濡れたり」。およそ百年前、ある雨の日に生きていた「わたし」が、日記に書いた言葉です。

あつめた言葉はすべて、活版印刷で刷りました。かつてノートや便箋に書かれた言葉が、いつか刷られて本になってここに届いて、その言葉がまた鉛の活字になって刷られて本になって、今度はどこに、どこかに、届くでしょうか。

いつか陶芸家の友人が書いていた言葉を、思い出します。水についての言葉でした。湧き水が流れて川へ、海へ、また雨となって地に染みて清らかな水になる話。そんな循環が感じられる場所で、水に、土に触れているのが、心地よいと。

言葉も水のように、湧いて、流れて、降って、染みて、また湧いてくるものならば、わたしもまた、清らかな水のような言葉に、ただ触れていられたら、と思います。水が生命にとってなくてはならないものであるのと同様に、言葉も人をはぐくみ、潤すもの、本はその器であることを、いつでも感じていられる、静かな、心地のよい場所で。




森雅代さんの銅版画は、柔らかに降りそそぐ雨のように、遠い雨の日の記憶のように、にじんだり、かすんだり、ゆらいだり。それらの絵と、言葉をならべて、本をつくりました。日記でもあり、手紙でもあり、作品集でもあり、物語でもあり、詩でもある本。そうなっていたらよいな、ということです。

この本、『雨の日』には、銅版画がひとつ、付いています。それは一冊一冊、異なっています。お好きなものを、選んでいただけますように。

会期も残すところ4日となりました。
雨の日でも晴れの日でも、いらしていただけたらうれしいです。
森雅代+ヒロイヨミ社の「雨の日」、6月30日(日)まで、高円寺・書肆サイコロにて開催中です。





追伸 今日は、暑い、晴れの日です。いまのところ 

2013年6月4日火曜日

雨の日とマルシェ






いつまにか、6月になっていました。
今月は、穴から飛びだして、あれこれやります。

まず、今週末のイベントから。

「アトリエとキッチンのマルシェ」というイベントに参加します。ヒロイヨミ社やananas pressの本といっしょに、お待ちしています。おもしろそうな人や物にたくさん会えそうで、わたし自身たのしみです。
馬喰町界隈です、よろしかったらぜひお出かけください。


アトリエとキッチンのマルシェ
日時:6月8日(土)・9日(日)11:00~18:00
会場:CreativeHub131(東京都中央区日本橋大伝馬町13-1)
詳細はこちらをご覧ください。

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それから、書肆サイコロで、森雅代さんと展示をやります。
自分自身の展示は、2年前の冬の「活版とことば」以来なので、どうなることか、とにかく今は、無事に印刷ができるように、と思っています。
あとは、期間中に、のみすぎないようにしたいです。


雨の日

2013年6月15日(土)〜30日(日)
(※月・火休廊)
open:13:00-20:00
最終日19:00まで

森雅代……銅版画
山元伸子(ヒロイヨミ社)……言葉

雨を描いた銅版画と、雨の日に書かれた言葉を展示します。
あわせて、200部限定の本『雨の日』を発売します。

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6月22日(土)20時より
津田貴司ライブ「露草フォノグラフィ」

フォノグラフィとは、音による写真、音で描く絵画、といったところでしょうか。
「雨の日」のことばと版画に寄り添うように、露草の青や磨りガラスの雨、遠い日の海の音を描きます。
(サウンドアーティスト・津田貴司)

1500円(1ドリンク付)
ご予約は書肆サイコロまで


ライブでは、すこし(ふるえながら)言葉を読んだりもします。
津田さんのじゃまにならないようにしたいです。

そんなわけで、もろもろ、どうぞよろしくお願いします。
どこかでお会いできればさいわいです。

梅雨に入りましたが、雨がすくなくて、紫陽花もカラリと咲いています。
これはこれで綺麗ですが、やはり、雨に濡れた、妖婦のような紫陽花が好きです。

今日も暑くなるみたいですが、どうぞよい初夏の日をお過ごしください。


追伸 高円寺にビアガーデンはないのでしょうか