2014年5月22日木曜日

雨のワークショップ






晴れていた空がにわかに灰色に染まり、雨がふって、やみました。泰山木の木にしたたる雫が、風にゆれる若い葉たちが、五月の光をうけてつやつやきらきらかがやいて、それをじっと、じいっとみていると、この木だけがわたしのことをわかっているのではないか、そんなふうに思えてくるからふしぎです。木はいつでも、つよくてやさしくてうつくしいのです。

さて、雨のワークショップのお知らせです。
わたしがあつめた雨の言葉と、前田ひさえさんによるドローイング、SWEETCH笠尾さんのお菓子を、おたのしみいただけたらと思います。
詳細はこちら、美肌室ソラのサイトをごらんください。

いま、準備をすすめているところです。
あつめた言葉を、あらためてくりかえし読んでいると、さまざまなことに気がつきます。どうしてすきなのか、いいと思ったのか。言葉のなかを、深くもぐったり、自由におよいだりしています。五感をたよりに。
とても愉しい作業です。やはりどこか、なまめかしさを感じる言葉にひかれるみたいです。のみこまれそうになる、あやうくなる、みうしなう、そんな状態になるのが、すきなようです。
などとそんなこと、あがり性で口べただし、照れてしまって、うまく話せない、どころか、なにをいいだすやらわかりませんが、なにかすこしでも、つたわるものがあれば、と思います。
冊子をお持ちかえりいただけるように、言葉を刷った紙や、雨というテーマにあわせてえらんだ紙を用意します。その場で自由にくみあわせて、自分だけの(本)をつくってください。

しずかに降る雨は、やわらかな女神。6月15日にも訪れて、わたしの舌をやさしくぬらしてくれるといいのになと思います。

いままた雨がふりだして、鳥たちがあわててどこかへ飛んでゆきました。
いそがしい空です。   

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ウィリアムモリスでの「ヒロイヨミ社の(本)」展は、5月29日(木)まで開催です。
ご来場、ご感想、どうもありがとうございます。
ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。


追伸 「Let It Go」(アナと雪の女王)をみて自分をふるいたたせています