2021年5月27日木曜日

拾い読み日記 244

 
 『ニューヨークで考え中』がおもしろかったので、気になりつつもなんとなく手を出せずにいた近藤聡乃『A子さんの恋人』の1巻を3日前にふと買ってみたら、ものすごくおもしろくて、二日前に2巻から4巻までを買い、昨日5巻から7巻までを買い、すべて読み終えて、今は、ぼうぜんとしている。
 すでに完結している漫画は、あっという間に読んでしまえる。待つ時間がほとんどない。もっとはやく読んでいれば、次の巻を待つたのしみを味わうこともできたのに。長い時間をいっしょにすごすこともできたのに。
 とはいえ、読めてよかった。ともに語り合いたいので夫にも読ませたいが、今はいそがしいようだ。このへん読んでみて、おもしろいでしょう、とチラ見せしている。

 物語に夢中になるというのは、さらわれることに似ている。帰ってきたばかりで、ぼうぜんとしている。