2020年5月18日月曜日
拾い読み日記 183
『野中モモの「ZINE」 小さなわたしのメディアを作る』(晶文社)に触発され、もっと思いつきや勢いや偶然の力で何かつくってみたくなり、昨日からとりかかったのだが、なかなか、手こずっている。でも、おもしろい。思いついたことを、かたちにしてみたい。思いついたことは、たいてい、そのままのかたちにならない。だから、つくってみたくなる。
穴の中、穴の奥、完璧に近い孤独の中にいて、書くことだけが救いになるだろうと気づくこと。(マルグリット・デュラス『エクリール』河出書房新社)
あたらしい冊子づくりのために、かつて読んだ/書いた文章を読み返していると、読むこと/書くことに、どうしてここまでとらわれているのだろう、と思う。
おそらく、書けないからなのだ。
夜、駅前のカフェへ。マスクをしたまま活発な打ち合わせをしている人を見かけて、笑いながら怒る人を見たような気持ちになる。
今は穴の中にいて、その穴は、マスクによって塞がれている。