お昼すぎ、佐々木活字店に発注のファクシミリを送り、疲れたのとほっとしたのとで、しばらく寝転がって休んだ。言葉を探すのは、森に迷いこむみたいで、楽しい作業ではあるが、集中力が要る。あたまが熱をもったようになって疲れる。
このあいだから夫につられて俳句をつくりはじめた。今日はバレンタインデイなので、それにちなんだ、たとえば恋の句を作ってみよう、と持ちかけられる。いくつかできた。俳句の本をもっと読みたいと思い、恩田侑布子『余白の祭』など少し読む。桂信子にひかれた。
やはらかき身を月光の中に容れ
夕方、店番で水中書店へ。また俳句の本がよく売れたみたいだ。帳場で少し読書。八上桐子『hibi』など。カバーの手触りがもさもさして素敵な本。上田信治『リボン』を借りて帰った。