2013年2月16日土曜日
春と空
2012年12月20日木曜日
本の栖
2012年11月21日水曜日
LETTERS
2012年2月29日水曜日
活版とことば 沖縄
「活版とことば」展、鎌倉、高円寺、京都と旅してきまして、最後は沖縄にゆきます。
+ + + + +
ヒロイヨミ社
「活版とことば」
2012年3月13日(火)ー3月25日(日)
(19(月)はお休みです)
11:00-18:00(土・日は19:00まで)
於 言事堂
沖縄県那覇市若狭3丁目7番25号
http://www.books-cotocoto.com/
季節や自然をテーマに冊子を作っているヒロイヨミ社の制作物と、
ヒロイヨミ社セレクトの活版印刷のポストカードなどを展示販売します
参加者:赤井都、ananas press、大崎善治、サイトヲヒデユキ、二月空、北極書店、本の島絵はがき部、文京れんげ社、山田理加、ユニバーサル・レタープレス
+ + + + +
沖縄のみなさま、どうぞお手柔らかに。お目にかかるのを楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
那覇へいくのは8年ぶりです。
あの夜は、友人おすすめの食堂でソーキそばとオリオンビールの晩ごはんをすませ、国際通りをふらりふらりとそぞろ歩きました。軽い酔いに身をまかせ、目に映る人や心の中の人にこっそり気持ちを寄せたり、ぐるぐる考えごとしたり、見なれない色や音に目と耳を奪われたりしながら。そんなふうに歩いていると、箍がはずれ解き放たれて、自分が街に、街が自分になっていくみたいで、知らない街とほんとうに深く知り合った感じがします。まあようするに、どこにいってもほろ酔いでぶらぶらしているだけなのですが。節操も見境もなく。
というわけで、一度そういう関係を(一方的に)結んでしまった那覇は、すでに懐かしく慕わしい場所。再会がたいへん楽しみです。噂によると、だいぶ変わったそうですね。
追伸 16年前の閏日に会った人のことを、ふと思い出してみる
2012年1月24日火曜日
in the mood for travel

会社に勤めていたころは家でどんなにつらいことがあっても(同居の姉と喧嘩が絶えなかったのです)、出勤してなんでもない会話をするだけですこし気持ちが晴れた気がしたものです。「雪降りましたね」とか「寒いですね」とか、ほんとうに、とるにたらない言葉を交わすだけで。人がいる、人といる、ということの、うれしさ、ありがたさ。だれかといっしょにいるときの自分は、一人きりでいるときの自分とは、ちがう人間です。きっと地上から何ミリか浮いているはず。
家でしごとをするようになり、「いってらっしゃい」、と同居の人を送り出したあとは、一人きりです。べつにさびしいわけではなくて、一人になれて心底ほっとする部分もかなりあります。なにかを読んだり書いたり考えたり感じたり作ったりするときは、やはり一人がいいのです。だれかいると、気がみだされるので。そのだれかは、わりとみだし上手なので。
そんなわけで夜になって人が帰ってくるまでは、手足はじめさまざまな箇所を伸ばしてのびのびやっているわけですが、かなしみや憂鬱もふいにやってきて、居すわったりします。そういうとき、twitterというのはとてもありがたい。なんでもない言葉、垣間みえる友人たちの日常に、ふふふと笑っているだけで、雲の切れ目から光が射したりするのです。
今朝は、twitterではないけど、mina perhonenの皆川明さんの旅をめぐる言葉に、気持ちをかろやかにしてもらいました。ああ、どこかに行きたいなあ。でも今は行けない。かわりに、旅心を誘うものごとを、あれこれ思い浮かべてみることに。
……地図と地球儀。絵はがきのPAR AVION。まっさらな手帳。窓辺の光。ふわり流れる珈琲の匂い。ひこうき雲、ひつじ雲。鳥の影。虹。煙突と給水塔。どこからか聞こえる楽器の音(へたなほうがよい)。ウクレレとアコーディオンの音色。遠くを横切る野良猫。犬が星見た。てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った。《蝶キタレリ!》韃靼ノ兵ドヨメキヌ。線路を歩くふたり。夜のプラットフォーム。季節のはざまで。道に迷ってる人。友だちのうちはどこ? こうしてはいられない。さすらおう、この世界中を。いよいよ南を知ることができるのです……。桟橋からあの異国の船に飛び乗って、アディオス、フェアウェル。……
(スペシャル・サンクス:武田百合子/安西冬衛/辻征夫/蓮實重彦/ダニエル・シュミット/アッバス・キアロスタミ/渡辺健二/奥田民生/ビクトル・エリセ/細野晴臣)
先々週、Coming to Tokyo this week!のメールのすぐあと、風のようにやってきた友人と再会し、つもる話をたくさんして、たのしくて、日比谷駅での別れ際。「じゃあ、また会おうね、東京で、香港で、世界のどこかで!」「うん、わたしたち、つながってるものね」。そんな会話のあとハグして別れ、地下鉄の階段を下りながら、ちょっとだけ一人笑いしました。英語でいえることが、なぜ日本語ではいえないんだろう。
写真は、昨年3月はじめ、その友だちの結婚式に参加するために訪れた、シドニーの宿にて。初秋の朝の光が、まぶしかったのです、とても。
追伸 it was lovely to have you there.
2011年12月30日金曜日
今年のかたみ

ようやく、溜まりに溜まったものたちの片付けをしています。「がさつにせかせかしないで、しっとり落着いた気持にと心掛け、一つ一つに、ここが区切りなのだ、ここで一段落おわるのだ、と思い思い」(幸田文)。この一年に、というより、これまでにあったことや、会った人たちのことを思い出しながら。もうすぐ、長い旅に出る人のような心持ちで。
3月、大きな喪失を経て、なにもかもが揺らいでしまった。不安と虚ろな気持ちを抱えて、ふわついた足取りで、たくさんの人に会いました。幸せな時間がひときわ、夢のようで。けれども、時には自分をコントロールしかねて、空回りしたり、かっとなったり、はしゃぎすぎたり、しごとしすぎたり、眠れなかったり、へんなところで泣いてしまったり。身近な人たちには、さんざん迷惑と心配をかけました。
来年はもっと静かな落ち着いた気持ちで、シンプルに生きたい。頭も身体もクリアにして、与えられたしごとを全うしたい。そう思っているのは今だけかもしれないけれど。そんなことが叶うなら。
いろんなことが、やるべきことがまだぜんぜん終わっていなくて、そういう場合ではないのはわかっているけれど、明日はなんとしても、映画を観にいきたい。あの映画のあの最後の台詞を、今、聞きたい、聞かなければ。今年のかたみに。そんな切実な思いを、すこし持てあましつつ、いってきます。
どうぞよいお年を。
追伸 オサレツが不安そうなのは、年賀状をまだ刷っていないから…だよね
2011年12月18日日曜日
おわりとはじまり

書肆サイコロでの「活版とことば」展が終わって一週間、ようやく落ちついてきました。
自分の作ったものたち、好きなものたち、それらを並べた展示空間を、わざわざ足を運んで見にきてくださる、見ていてくださる、その様子を見ているだけで、しあわせな気持ちにくるまれるようでした。こうして思いだしている、今も。
開いた頁が鷗や蝶のように、あちこちでひらりひらりと。
もの読むひとは、われを忘れているせいか、無垢で無防備で、愛らしいと感じます。うつむいて、目を伏せて、眼と手と指を、動かして。どう読んでいるのかな?と、近くにいるのに遠い気がするその人のあたまの中を想像するのも、また愉しいこと。言葉が目から心に、滞りなくうつっていって、内部でなにかいい感じのできごとが、起こっていたらよいですが。
6日間通ったせいで、すっかりあの場所に、あの場所で会った人たちに、情がうつってしまい、まだ喪失感をひきずっています。しつこい性格。それぞれの人たちの表情や身振りや声がぼんやり浮かんでは消えて、行く手を照らす灯りの明滅のようにも思えます。
本が好き、というくせに不器用ゆえに本は作れず、本のようなものばかり作ってきました。本にあこがれ、本を夢みる、永遠に本になれない紙のかさなり。どうしたらもっと本に近付けるのか。いつか、本のミューズの蹠をくすぐることは、できるでしょうか。背のびして。
終わったことはさびしいけれど、(とびきり)おもしろい友人がたくさんできたような気がして、またなにかあたらしい、心躍ることごとが始まっていきそうな予感がしています。
どうもありがとうございました。
これからも、社員一同、拾い読みに励んでまいります。
またお会いできますように。
追伸 社員ふえました






