2021年6月30日水曜日

拾い読み日記 251

 
 中庭をはさんだ真向いの建物は、灰汁(あく)色の寒天のような雨の中で——雨の最中で、あるいは雨の、寒天状に光る無数の水の紐で出来た幕のむこう側で——死んだふりをしている動物のように見える。(金井美恵子/渡辺兼人「既視の街」)

 今日も曇り、のち雨。このところ、毎晩、夜中に目が覚める。なまあたたかいいきものがべったりからだにはりついていたみたいに、汗をかいていて、べつにわるい夢をみていたわけではないと思うが、からだがべたべたして、きもちがわるい。いや、おぼえていないだけで、おかしな夢をみていたのかもしれない。

 6月末日。2回目のZOOM打ち合わせ。税金と年金とガス代と電話料を払った。2021年の上半期が終わる。