2021年4月18日日曜日

拾い読み日記 235

 
 よく晴れて、風のつよい日曜日。木は、一日中、揺れていた。光りながら踊りくるう生きもののようで、目がはなせない。枝葉のあいだから、きれはしみたいな青空が見えた。

 今日の読書は『「利他」とは何か』。伊藤亜紗さんの章を読んだ。まわりに対して、どこかこわばっていた気持ちが、すこし、ときほぐされたようだった。

 古本屋さんで、ピーターラビットの絵本をまとめ買いした。この春、ピーターラビット愛が高まっている。ポターの描くどうぶつたちのからだは、しなやかで、やわらかそうで、さわってみたくなる。絵だけでなく、こんな音にも、動物たちのうごきがみごとにあらわれている。
 
 ぴた ぱた ぱたり ぱた、ぴた ぱた よたり ぱた!

 あひるが一列になってあるいてくる。それを3匹の子猫が見ている。あひるが猫の服を拾って着て、また同じ足どりで、しれっと帰っていくところが、よかった。「や、いいおてんきで。では、さようなら」

 この春、ピーターラビットのTシャツまで買ってしまった。どのように着こなせばよいのだろう。