遅く起きた朝、うちころされる夢をみた、と夫にいうと、そういう夢、よくみるね、とあっさり返される。たしかに、逃げまどう夢とか追いつめられる夢はよくみるけれど、最近はあまりみていなかった。夢のなかでうちころされて、しんだらしいけれど意識はあって、その、銃を持った男になにか仕返しして、こわがらせてやろう、と思ったことはおぼえている。
気圧のせいか、季節のせいか、眠くて眠くてしかたがない。疲れているのだろうか。ときどき夫は、おれらも年だから、という。おれとおまえは年がちがうだろ、と思うが、あえていわない。
昨日買った小津夜景『いつかたこぶねになる日』をすこし読む。すごくおもしろい。おもしろいのに、すこししか読めない。あした、また読もう。
確定申告もぶじにおわり、ほっとして、いきつけのイタリアンへ。蛤と筍と春キャベツのクリームリゾットがおいしくておいしくて、誰かに、おいしいね、といいたくてたまらなかったが、ひとりなので、あたまのなかで、おいしい! おいしい!とさけんでいた。
スマホをほとんど見なくなった。オセロが強くなりつつある。