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拾い読み日記 175
先がみえないというのは、こういうことなのかなあ、と、ぼんやりかんがえる。
そんなぼんやりしている人間の目の前で、柿の木は、みるみる繁っていく。茶色い枝の先から緑色のあたらしい枝がにゅるにゅるのびていて、木は、毎年、こんなふうに大きくなるのか、そう思って、呆然と、ただ見ている。風が吹いたり、日が照ったりして、光る様子は、たまらなく綺麗だ。
『三四郎』を読み終えた。もっと年をとって、何が書かれていたのか、あらかた忘れてしまったら、また読みたくなるだろう、と思った。