2020年4月15日水曜日

拾い読み日記 174


 ちょっと疲れてきたようだ。今日は胸のあたりがもやもやとして、息を吸ってもお腹に届いていないような感じがする。ニュースを追うと心配なことばかり。

 『三四郎』はあと10数ページ、というところで止まってしまった。つぎは『それから』を読もうと思っているが、このままどちらも読まないことだってありうる。疲れているのだから。
 毎日ちがう音楽を聴くように、ちがう本を読んでいる。

 apple musicのおすすめリストみたいなのをわりとたのしみにしているのだが、ときどきフェイバリット・ミックスに大川栄策が入ってくるのはどうしてだろう。まったくこころあたりがない。

 気晴らしに、多田智満子『封を切ると』を、少し読んだ。「文字摺り——私家版閑吟集」より。

あやめもわかぬ

今宵こそはあやつを
あやめんと思うたに
あわや あわやで泡喰うて
ことばのあやを誤って
あろうことか 謝まりさえして
気づけばあやつをあやしておった
あやしさよ くやしさよ
あやめもわかぬ闇のなか