2019年5月31日金曜日

拾い読み日記 126


 すきなだけ眠ろうと思っていたのに、5時半ごろに目が覚める。もう一度寝ようと思ったが、あたまが冴えていろいろなことをかんがえてしまい寝つけないので、起きた。
 曇り空を眺めて、鳥の声を聞いた。今日はとりあえず、あそぼうかな、と思った。去年の秋からずっと、制作に追われていた。たのしかったけれど、それはおもりのような重さのあるたのしさで、何か、ずっと、心身に負荷がかかっていたように思う。

 みたいもの、よみたい本、つくりたいもの。やってみたいこと、ためしてみたいこと。たくさんあって整理がつかないが、今はただ、外に出たい。

 ある日、ぼくは
 舟からおりてその小さな岩の島にねころび、
 ただそれだけのことで
 遠い願いのなかにいるような気がした。

             (菅原克己「島」)