2019年3月21日木曜日

拾い読み日記 99


 風の強い、春分の日。朝から「かまくらブックフェスタ in 書店」の準備。昨日はいやな気分になる出来事があり、進まなかった。いやな気分で胸もあたまもいっぱいで、昼食のとき、うっかりして、服に大きなしみをつけた。とても気にいっていた、リネンのシャツだった。
 いやな気分、といっても、そこにはさまざまな感情が含まれていて、複雑だ。出来事については話せても、感情のことは、とても、語れない。ストレスのせいか、今日はすこし頭痛がした。

 膝に八つ折り判のノートをおいて
 思いつくことを書きしるしていると
 古い干し草の山や爽やかなクローバが風ににおう
 僕は目をつむる
 頭上では雲雀が囀りながら 上ったり
 下ったり ぼくにはわかる
 子供たちがぼくの前で自転車のかけっこ
 息をはずませている
 いろいろ柔らかな考えが自分に
 あったらと思う

 (フーゴー・ディットベルナー「思いつき」

 本は読めないと思ったけれど、詩を一編だけ、読んだ。
 今日、東京でも桜が開花したらしい。昨日のしみは、やさしそうなクリーニング屋さんが、かなり落ちると思います、といってくれて、うれしかった。午後、疲れて一時間ほど昼寝した。フローリングに寝そべっても、寒くなかった。