2015年11月19日木曜日

ほんほん蒸気





11月、下旬になりました。昼間はあたたかですけれど、夜はマフラーをぐるぐるまきます。
先日、来年の手帖を買いました。大きいモレスキンにしました。なんにも書いてない、真っ白な手帖をみると、自由なきもちになれていいです。なんでもできそうな。どこへでもいけそうな。いや、してもしなくても、いってもいかなくても、いいような。

『ほんほん蒸気』(制作・発行=北と南とヒロイヨミ)の販売店を、まとめておきます。たくさんのご感想、ご紹介、とてもうれしくよんでおります。どうもありがとうございます。詩がよみたくなった、といわれると、やはりうれしいです。わたしも毎日、詩をよんでいます。いまのテーマは、「星」と「窓」です。そのことは、またあらためて。

『ほんほん蒸気』、ひきつづき、どうぞよろしくおねがいします。
「北と南」フェイスブックにもほんほん情報あります。こちらもあわせてごらんください。


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 追伸 光のノスタルジア、みたよ

2015年9月15日火曜日

かまくらブックフェスタ 2015


気がつくと、引っ越してから三ヶ月が過ぎていました。このところは、季節の変わり目のせいか、片付け欲がどうにもとまらず、流しの下とか、地袋とか、部屋のあちこちが、毎日きれいになっていきます。気持ちもすっきりして、いいです。もやもやしているひとに、おすすめしたいです。

さて、今年も、10月10日、11日と開催される、かまくらブックフェスタ(港の人主催)に参加いたします。
今回は、『北と南』の河内くんといっしょです。『ほんほん蒸気』という冊子をつくっています。本の周辺の、本を愛する方々に、ひとつのテーマのもとに詩を三編あげていただき、文章をよせてもらいました。原稿がどんどん届いて、読むとやっぱり、もっと詩が読みたくなるので、今日も神保町で、詩集をたくさん買いました。冊子の内容のこと、くわしくは、またお知らせします。がんばって、いい冊子にしたいです。
ブックフェスタでは、もちろん、『北と南』も、ヒロイヨミ社のあれこれも、販売いたします。今年は会場も変わって、どんなふうな雰囲気になるのか、とってもたのしみです。

今年もトークイベントに、参加の予定です。平出隆さんと郡淳一郎さんによる、「本の美しさとはなにか」。先日の「オルタナ出版史はあります」(「本をつくる・歴史をつくるⅡ 」)では、美しい本たちを実際に手にとることができて、しあわせな時間でした。郡さん、どうもありがとうございました。
ずらり、テーブルの上に本が並んでいるのを見ただけで、どきどきして、人も多かったので、落ちついて見ることはかなわなかったのですが、お話を聞いているとき、ふと本たちに目をやると、本が本でないように見えた、その瞬間、ただならぬ気配を感じて、あのときは、寒気がしました。美しい本は、強くて、おそろしいものだ、と思いました。あの気配は、そこで交わされていた、三人の言葉のせいだった、かもしれません。
閲覧のときは、みなさん夢中で、めくったり、見入ったり、されていたようでした。本はひらかれ、ひかりをあびて、それは、美しかったです。
今度の会では、どのようなことが起きるのか、しっかり見て、聞いておきたいです。

「私達の一番大きな本当の仕事は、結局生活と云ふ書物の頁を、来る日も来る日も美しく強く印刷し、彩飾し、綴ぢ合せてゆくこと」(『アイデア』354号・ p65╱寿岳文章・しづ『向日庵消息』第七信より)

ああ、すばらしい言葉だなあと思って、今すぐ走っていって、誰かに知らせたくなりました。
美しい本は、日々、つくられていきます。今日も本に、本をめぐる言葉に、励まされました。来る日も来る日も、感謝をのべたい(刷りたい)です。

それでは、また。
この秋、鎌倉でお目にかかるのを、たのしみにしています。


追伸 印刷機も川を渡って引っ越してきました 

2015年7月9日木曜日

活版TOKYO





雨の日がつづいています。
お元気でしょうか。
わたしは駅のあちらからこちらに引っ越して、畑のとなりのアパートに住んでいます。
のんびりしたところです。
住み心地がよくて、昔からいたみたいに、おちつく部屋です。
ときどき陸橋から夕日をみます。
落ちついたら、はがきを出そうと思います。

さて、まもなく開催の活版TOKYOというイベントに参加します。
7/10、11、12日の3日間。ヒロイヨミ社は10日、12日のみおります。
活版に興味のあるかた、ぜひ、お越しください。
きっと、たのしいと思います。
神保町でお目にかかれたら、うれしいです。

写真は『水の空』(ananas press , 2009)です。
「空が かぷかぷ 話していました。」
雨は地上に降りてくる空の物語。
空の話が尽きたころには、夏がやってきます。


追伸 社長もひさしぶりの出張に、緊張気味です

2015年3月14日土曜日

3月のおしらせ






朝はすっきりときれいな青空だったのに、いまは曇りで、寒いです。と書いているうちに、また晴れです。
今日は3月14日。なんとなしに、おめでたい日。

さっきラジオから、「最後の春休み」という、甘いような淡いような切ないような曲が流れてきて、そういえば、卒業式でもらったあのボタンは、どうなったのだろう、と思いました。たしか、口をきいたこともない卓球部の先輩に、みんなでもらいにいって、キャアとかいって、いま思えば、さほどすきでもなかったような気がするけれど、どうだったでしょう。名前もおぼえていません。

さて、もう3月なかばになりまして、お知らせするのが遅くなりまして、たいへんもうしわけありません……が、今月は、ふたつのことに参加しています。

3/3〜3/29まで ブックスモブロ(鎌倉)にて

3/4〜3/22 Motoya Book・Cafe・Gallery(初台)にて
(ヒロイヨミ社とananas press、両方参加しています)

ぜひぜひ、足をはこんでみてくださいね。
寒くなったり、暖かくなったりです。
花粉もとんでいるみたいです。
どうぞご自愛くださいますよう。


追伸 おめでとう北陸新幹線

2015年1月23日金曜日

言葉と歌の往復書簡




寒い日がつづいています。

一昨日の夜、眠るまえになにかよみたい、と思って、ふとんの中から手を伸ばして、杉浦明平編『立原道造詩集』(岩波文庫)をなんとなく手にとって、開いてみました。詩をすこしよんで、それから、編者による解説を。あとがきや解説がよみたくて、その本を買うこともあります。

「明平は現実、現実というけど、明平とぼくとが今ここでこうして論じ合っているのが現実なんだろうか。二人が立って争っていることそのものが幻影にすぎないのじゃなかろうか。そうでないと、どのようにして証明できるんだ」

ある夕ぐれ、立原道造が友人の明平さんにいった言葉を、だれかにぶつけてみたいような。今、ここで、こうしているのは、現実なんだろうか、と。

一月は、そんなふうにして過ぎていきます。

さて、来月のお知らせです。

「真冬の陽だまりライブ、言葉と歌の往復書簡をソラで。」
「惑星のかぞえかた」の歌と、わたしがえらんだ言葉を、あわせて聞いてください。
Thursday coffee standのデザート珈琲と、SUNNY BOY BOOKSの本もいっしょに。撮影は和久井幸一さん。
企画されたのは、美肌室ソラの舘山さんです。
石坂さんと対話もします。聞いてみたいことが、いろいろあります。
石坂さんのつくる音楽が、とてもすきです。曲をくりかえし聞いて、言葉をえらびました。歌が、詩が、どんなふうに聞こえるのか、たのしみです。とてもどきどきしています。
2月15日(日)14時からです。くわしくは、こちらをご覧ください。

来月は、ananas pressとして、サンフランシスコで開催されるThe CODEX Foundation Book Fairに参加してきます。こちらも、どきどき。aさんの足をひっぱらないように、がんばりたいです。どんな人に、本に、会えるのでしょうか。

なんだか、胸がくるしい毎日です。


追伸 黒い月も、今日はほんのり白くみえました







2014年12月3日水曜日

ふることば







おはようございます。
窓を開けたら、とても冷たい空気にひやりと頬をなでられて、ひゃっと思って、ああ、冬なのだ、と実感しました。いつのまに冬になったのでしょう。ラジオで話している人の声もしゃがれています。彼は、風邪をひいているのでしょうか。わたしは元気です。

来週の土曜、13日からSUNNY BOY BOOKSで「展示フェア」はじまります。

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ふることば  ヒロイヨミ社
期間=12月13日(土)- 12月30日(火)
平日 13:00-23:00 / 水・木 15:00-22:00
土日祝 12:00-21:00 / 定休日なし
*12月29日(月)30日(火)は12:00-21:00となります。
会場=SUNNY BOY BOOKS
〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-14-15
(東急東横線・学芸大学駅東口徒歩約5分)
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今回、「恋」をテーマに『ヒロイヨミ』をつくりました。いや、今まさにつくっています。明けても暮れても恋のことば。自分のことを、気がふれているのではないか、とこれまで何度か思ったことがありますが、そんなことはなかったです。ぜんぜんでした。もの書くひとびとの熱さと激しさといったら。「恋と云ふ心に住める生きものゝ猛きを放つ一人の人に」(与謝野晶子) おそろしいです。並のひとでは、あたまからたべられてしまいそうです。でも、こういうことをことばにする人がすきです。ことばにできなくて、ことばにするくらいなら、いっそのこと、という人もいて、そういう人は、いとおしいです。
さて、作業はなにもかもが遅れがちで、DMの発送もままならず。どなたに送って、どなたに送ってないのか、もはやあやふやです。二回届いたら、二回いらしてください。届かなくても、いらしてください。SUNNY BOY BOOKSはよい本屋さんです。
店主の高橋くんとはじめて会ったのは、2011年の冬、清澄白河の「しまぶっく」で。本関係の人たち何人かでのみましょうということになり、夜に待ち合わせたのでした。はじめまして、とかなんとか言いあって、どこでのもう、とか話したりして。ういういしいやりとり。そのとき、店じまいする渡辺さんをさっと手伝いだした高橋くんの、あまりにもさりげない動きに、なんだかいい子だなあ…と思ったことをおぼえています。それから、書肆サイコロでやらせてもらった「活版とことば」展を見にきてくれて。那覇の言事堂でも会ったりして。年をとったせいか、むかしの話をするのがすきです。むかしといっても、3年前のことですが。ずいぶん時が流れたような気がしています。
去年の6月にオープンした高橋くんのSUNNY BOY BOOKS。いくたびに、棚をみるたびに、うれしい気持ちになります。陽射しそのもののような本たち。太陽にむかって、すくすくのびていくこころ。この世界には、まだまだ読まれていない本がたくさんあって、自分にはまだまだ知らないこと、わからないこと、感じてないことがたくさんあって。ぐるぐる目眩がして、もっと本を読みたくなります。近所にあったらいいのになあ、と思います。
そういう本屋さんです。
展示フェアでは、ヒロイヨミ社の販売中のもの全点と、あわせてananas pressのものも置いてもらいますので、お手にとってごらんいただけたらさいわいです。
では、夜にはまたきっと寒くなりそうです。風邪など召されないように、あたたかくしてお過ごしください。よい一日になりますように。

追伸 写真と本文はあまり関係がなくて、これは2011年にシドニーで撮ったものです

2014年10月3日金曜日

10月のおしらせ




空の青が澄んでいて、目にしみるような10月です。

10月3日金曜日、今日から沖縄で山之口貘生誕111年記念「貘展」がはじまります。お世話になった白井さん、阪田さん、みなさま。どうもありがとうございます。
ヒロイヨミ社は、昨年12月、書肆サイコロでの貘展の際につくった『猫╱ねずみ╱りんね』を出品しています。貘さんの詩3編と、3人の方々(秋葉さん、宮浦くん、大輔さん)の文章を収めた本です。お手にとってごらんいただけたら、うれしいです。
送られてきた会場の写真に、那覇の青い空や近所の白い建物まで映りこんでいて、見ていたらとってもとっても行きたくなってしまったけれど、気持ちだけ、翼をつけて飛ばします。ぶじに届いたら、知らせてください。
期間中、多くの方々が貘さんの世界にふれ、その詩を読み、その存在を近くに感じるのだろうなあ、と思うと、しあわせな気持ちになります。今日が迎えられて、よかったです。
13日まで、どうぞ、よろしくお願いいたします。

再来週、早稲田のブックカフェCAT'S CRADREで開催のBOOK FESに参加します。ヒロイヨミ社は、なにかあたらしい(ちょっとした)もの、つくれるかどうか、まだ(まだ!)わからないのですが、なんだかたのしそうですので、よかったらぜひ、本をさがしにいらしてくださいね。会場でお待ちしています。

independent bookstore’s BOOK FES.2014
10月12日(日)、13日(月・祝)10時〜18時 早稲田・CAT'S CRADREにて
アニマル洋子/絵本の家/水中書店/タイガーブックス/2手舎/ヒロイヨミ社(12日のみ)/ブックエンド(from富山)/boid/松田水緒(ペインター)(13日のみ)/古本ユニットricca/chez an(スイーツ)

SUNNY BOY BOOKSのホームページで、コラムを連載中です。先日2回目更新しました。
今回は、読むこと、読むひと、言葉と出会うこと、などについて。読むとは、秘められているけれど開かれた行為でもあって、不思議なそのことに、思いは尽きません。毎日読んで、毎日考えます。読めば読むほど、考えはあたらしくなっていって、確かなことは、なにもないような気がしてきますが、気がむいたら、どうぞ読んでみてください。

かまくらブックフェスタがおわって約3週間たちました。今年も、ありがとうございました。今年も秋の鎌倉で、さまざまなことがありました。階段から滑落したときの痣が消えてしまって、すこし淋しいです。

昨日、布団の中で本を読んでいて、うとうとしかけたとき、耳元で蚊の羽音がしました。まだいるのだ、とおどろいて蚊遣りを焚き、煙がこもるとくるしいので窓をほそく開け、遠い虫の声を聞きました。いったいどこにいるのだろう。そんなにちいさなからだで、こんなところにまで声を響かせて。そのうつくしい幽かな声で、こころならずもヒトの雌を誘惑する彼。相まみえることは、永遠にないけれど。隔てられているからこそ、思いをつのらせているのかもしれません。

よい日に、よい月に、なりますように。


追伸 ひさしぶりに電車にのって(どきどき)、パスポート更新に(どきどき) 写真はシドニーの猫です