2020年3月10日火曜日

拾い読み日記 163


 玻璃拭くと木の芽をさそふあめのいろ

 今朝の雨で思い出した、鈴木しづ子の句。「あめのいろ」の、やわらかさが、春らしい。窓から見える柿の木も、萌えだしている。
 それを見ていると、こころが浮き立ってきて、今日は、まだ、本が開けない。あとで夫と、今日よんだ本のはなしをすることになっているのに。
 目にはみえないけれど、ひとのなかにも、芽吹いているものがあるのだろう。きっと、この季節には。