2019年4月6日土曜日

拾い読み日記 105


 しごとの合間に缶ビールを持って、近所の公園へ。日をあびた桜と澄んだ空の色をみていると、とても、幸福を感じた。咲く花も散る花も、きらきらして、この世のものとも思えないほどうつくしいので、すこしだけ、涙が出た。花見は、大勢でなくて、ひとりか、ふたりがいい。しずかな気持ちで桜に対していると、何か、特別な力をあたえられる気がする。

 物言はぬ人こそよけれ櫻の夜  正木浩一

 髪をどうにかしようと美容院へ。はじめての美容院、はじめての美容師さん。30代くらいの女性で、口癖なのか、「逆に」とよく口にするのが気になった。「逆に髪が長いときがあったんですか」と聞かれ、「ええ、逆に長いときもありました」と、つい言ってしまった。仕事のこともたずねられ、「デザイン」というと、素敵ですね、とかいわれることがあり、それがすごくいやなので、家でデスクワークで、パソコンを使ったりします、とこたえた。

 これからまだ作業をしよう。昼間、また少し寝たので、まだ、眠くない。昼寝は、もう、日課として遂行する、ぐらいの考えかたでいいのではないか。眠くてしょうがないときは眠るしかない。