2019年4月29日月曜日

拾い読み日記 114


 おととい拾った躑躅の小枝を水に挿しておいたら、今日、花が開いた。夜のあいだに開いたのだろう。はっとした朝だった。ふたつの花を支えているかのような葉も、つきかたがよく、綺麗だなと見とれる。

 昨日は、ポスタルコ主催のマーケットへ。村橋貴博さんのちいさなオブジェと灰色の箱と焼き菓子を買った。そのあとひさしぶりに八重洲ブックセンターへ。上のほうの、文学や美術書のフロアが閑散としていて、すこし、心配になる。カフェで30分ほど休む。そういえば、大学4年のとき、ここでOGの方の話を聞いた。むかしのことばかり思い出す近ごろだ。本屋さんの制服を着ている自分は、想像できない。制服も礼服も、できれば、着たくない。

 かばんの中には、今野真二『日本語の考古学』、荻原魚雷『活字と自活』、『私たちの午前三時』が入っていて、どれもちょっとずつ読んだ。

 「失われた部分」への意識をつねに持ち続けること。今目の前にある日本語がすべてだと思わないこと。そうしたことが、言語の長い歴史を復元していくときに必要な態度ではないかと思う。(今野真二『日本語の考古学』)

 読書になかなか集中できない。