丸田麻保子さんの詩集『カフカを読みながら』(思潮社)の装幀をしました。(高遠弘美さんの本では「装訂」でしたが、思潮社では、「装幀」です。)
装画は鈴木いづみさん。編集は藤井一乃さんです。
この詩集を手にした人のこころに、すっとなじむかたちになっていたら、さいわいです。わたしも、また、しずかなきもちになって、ひとつひとつ、詩篇をたどっていきたいと思います。
表題作「カフカを読みながら」のように、この詩集を読みながら(読んだあと)眠ったら、夢をみました。夢のなかで、9年も前になくなった人のことを心配していて、起きてから、もう、心配しなくていいのだとわかって、すこし、ほっとしました。目がさめたとき、喪失感もあったけれど、ひさしぶりに会えたようなふわっとした感じもあって、微妙に混乱していて、なんだか、詩集のなかにはいりこんだような夢でした。
それから、夢をみることと読むことの類似について、とりとめもなく、かんがえていました。
鈴木いづみさんの作品展「誰にも知られずに」が、代々木上原のapril shopにて、まもなく開催されます。
また、小縞山いうさんと鈴木いづみさんの本『しるすされない』(デザインしました)も、取り扱いのお店が増えましたので、お知らせします。
どこかで手にしていただけたら、うれしいです。