君は私に、君も、未知のひとりの死者に向けて書いている(私はそのことをますます確信している)、そして私がその死者の代わりをなしている、と言う。だから、君はあらかじめ私を殺している(確かに私は、死刑宣告を待つように、君の合図を待つことがよくある)、けれども、君はまた生を返してくれる。私たちはとても特異な亡霊を相手にしているのだろうか、それとも、それは往復書簡すべての運命なのだろうか、君はどう思う?(ジャック・デリダ『絵葉書 Ⅰ』)
死者の代わりになってくれそうな相手に、もし出会ったとしたら。その人との距離を保つことが重要なのではないか。手紙を書きつづけるためには。読む気もなく開いたページから、突然問いかけられて立ち止まる、あわただしい朝。
外に出かけよう。真夏の光にたえられるかどうか、すこし不安だ。
