2024年12月5日木曜日

近況


 十田撓子さんの詩集『あさつなぎ』刊行記念展にご来場のみなさま、ありがとうございました。本は、ひきつづき、Titleにありますので、ぜひ、見ていただけたらうれしいです。
 2階の窓から入る光で詩集がかがやいていたようすを、ときおり思いだしています。
 秋田市の喫茶店「交点」では、3回にわたって、朗読とトークのイベントが開催されています。

 今は、造形作家の宮下香代さんと、本をつくっています。香代さんの作品にあわせて、詩、俳句、随筆、歌をえらび、組んでみました。
 一年ぶりに印刷機もうごかす予定です。うまく刷れますように……。
 くわしくは、あらためてお知らせします。

 それから、明日発売の『群像』1月号に、エッセイ「放たれたページ」を寄稿しました。


 日記が書けなくなったので、書くということを、とても新鮮に感じました。あたまにうかんだことを言葉にして、それを読んでみて、その言葉からまたあらたに感じたことを言葉にして、それをくりかえして、いったりきたりでふらふらしながら、ほそい道のようなものを見つけて、あるいていく。そんなふうに、書きました。

 どうして日記が書けなくなったのか、たぶん、もろもろのしごとで心身をつかいはたしたから、というのもあると思いますが、書いたらすぐに公開、という速さも、自分に合っていないのかもしれない、と思うようになりました。速さ、だけでなく、かんたんさ、ということにも、多少のうたがいがあります。(といいながら、書きたくなったら、また書きます。)

 つくるだけでなく、つくったものを、どんなふうに手にしてもらいたいのか、どんなふうに読んでもらいたいのか、そこまで、できるだけかんがえて、活動をつづけていこうと思います。だいじなのは、自由な気持ちでいられるかどうか。自分のリズムとやりかたを、これからも、さぐりながら。
 
 12月になったのに、まだあまり寒くなくて、ふしぎな冬です。風に舞う葉や、路上の落ち葉がうつくしいので、ぼうっと眺めたりしています。