2020年8月9日日曜日

拾い読み日記 197

  
 信じがたい出来事が起きたり、仕事に強いストレスを感じたりすると、ネットばかり見てしまう。それで、もやもやしたあたまが余計もやもやしてしまう。そんなことをやめたい、と思って、インターネットからできるだけ離れてみることにした。今日から。今のところ、うまくいっている。今日何が起こったのか、ぜんぜん知らない。検索も、していない。

 ニコラス・G・カー『ネット・バカ』を読んでいる。ネットは、脳を変える。それでも、その変えられてしまった脳も、自分の行動と思考によって、また変えることができる。

 川崎昌平『同人誌をつくったら人生変わった件について。』を読んだ。おもしろかった。ときどき、うーん、と思った。「私のために私がつくる」という思考。なくしたわけではないけれど、何のために?と思うことはある。

 横溝健志『溝活版の流儀』も読んだ。読み応えがあった……。活版印刷への情熱に圧倒されるが、文章が面白くて軽やかだ。すみずみまで先生らしくて、素敵だと思う。
 
 疲れが癒えたら再起動して、何かを作りたい。何かとは、何か。それがどんなかたちをしているのか、まだぼんやりとしか、見えない。