2020年8月16日日曜日

拾い読み日記 198


 暑すぎて、昼間に外に出たらぶじに帰って来られないような気がする。夜になっても、気温はぜんぜん下がらない。クーラーをつけて寝ていても、毎晩、夜中か明け方に一度目がさめる。睡眠不足だと思う。毎日、午後に昼寝しないと、からだがもたない。

 ニコラス・G・カー『ネット・バカ』、読んでよかった。
 ネットを使うことはやめられない。何しろ、仕事ができない。でも、すこし意識して使うだけで、ちがうだろう。
 書物の歴史もネットの歴史も同時に学べて、とてもためになった。
 ちょっとメモしておこう。

 神経科学者が発見したとおり、脳は——および、脳が生み出す精神は——永遠に製作中の作品なのだ。それはわれわれ個々人だけでなく、われわれという種全体についても言えることである。(p.61)

  グーグルは神でもなければ悪魔でもないし、グーグルプレックスに闇があるとしても、それは誇大妄想でしかないだろう。この企業の創業者について憂慮すべき点は、人間を上回る思考能力を持った、驚異的にクールな機械を作りたいという彼らの少年のような欲望ではなく、そのような欲望を生み出した、人間の精神についての彼らの偏狭なイメージなのである。(p.243—p.244)
 
 世界中の本をデジタル化しようとする人々にとって、自分のつくる本/小冊子は、ほとんど何の価値もないものだろう。
 なんだかみょうに、制作意欲がわいてくる。

 長かった夏休みも、あと三日。プリンターが壊れたので、ネットで買った。