2026年4月15日水曜日

白い月


 午前2時、そのあと5時に目が覚めて、6時に起きる。5時に起きたときベランダに出てみると、空気がつめたくて、見上げた空に、今にも消えていきそうな薄片がうかんでいた。欠けてゆく弓張月だった。その下には淡い灰白の雲がたなびいて、さらにその下には、暗いラベンダー色の雲が横たわっていた。欅の木のむこうから鳥たちの群れがやってきて、北に向かって飛び去った。それが一昨日のこと。今朝も月をさがしたが、綿雲が空一面ひろがっていて、見えなかった。灰色の濃淡の奥にひそむ、まぼろしのようにかすかな白。