2024年8月22日木曜日

拾い読み日記 308


  二日続けてプールにいく。
 Mといっしょにいくのは一年ぶりだ。泳ぎ方について、アドバイスをもらう。クロールは、顔を前に向けて、眉毛で水を切るイメージで。背泳ぎは、手をできるだけ遠くに伸ばして。クロールも背泳ぎも、水を掻くときは肩を大きく使う。平泳ぎは、よくわからないとのこと。バタフライは? やってみせて、といったら拒まれる。ドルフィンキックというのを、ちょっとだけ教えてもらい、バタフライ、できるかも? と思ってやろうとしたら、おぼれかけた。いつか、できるようになりたい。

 先が気になって読むのをやめられない、という読書は、夏にふさわしい。そもそも、本との関係のはじまりは、こういうものだった。物語のなかに入りこみ、おぼれるように、ただ、読むこと。そこには「本」も「わたし」もない。

 『ISSUE  中川李枝子 冒険のはじまり』を読んだ。「何が一番幸せでしたか?」「たくさん本が読めたこと」。あとがきの言葉を、いいなあ、素敵だなあ、とあたまのなかでくりかえしている。