ひとりですったもんだしてつくった本『fumbling』をはじめ、描いたり刷ったりしたものたちです。いずれも、かたち、色、ことばに、手でふれたい、あたらしいなにかを手でさぐりたい、という思いから、つくったものです。
sunny cardは、さまざまな言語のsunnyの「絵はがき」です。しらない言語を思い、その音を口にのせてみるだけで、しばられているものから解放されるような感覚がありました。手がおもむくままに、線を描いたり色を塗ったりするときも、おなじように、ふっと自由な、幸福な気持ちがやってきました。
poemoという、poemとまぎらわしい版画のシリーズは、身近なものを版材に用いて、これも手さぐりでつくったものです。製作中、どんなふうになるのかわからなくて、迷いながらすすむところは、本をつくるのと、似ているようでちがっていて、そこが、おもしろかったです。いま、試してみたいことをやってみて、そうしてできたものたち、という感じです。
こうしてみると、「fumbling」は、つくることそのものが、テーマなのかもしれません。
ある日、では、ヒロイヨミ社の本、たくさん扱ってもらっています。(『漂流箋』や『十一月』『本をひらくと』など、こちらに在庫がなくなったものもいくつかあります)
ではでは、ひきつづき、どうぞよろしくお願いいたします。
むしあつい日がつづきますが、どうぞお元気でおすごしください。