2018年4月25日水曜日

拾い読み日記 28



 「ずいぶん長いこと、日記をあけてしまった。ここに一人いられることきが、そして私の前にたっぷりと時間が開いていてくれるということが、一日もなかったのだ。約束が一つでもあると、たとえそれが午後からでも、時間の質を変えてしまう。気にかかりすぎるのだ。深層心理からわき出てくるものを受け入れる空間がない。それらのイメージや夢は、深い静止した水の中に住んでいて、一日が散りぢりになると、ただ沈んでいってしまう。」(メイ・サートン『独り居の日記』)

 刷り上がったAnnaのDMを届けに西荻窪のHATOBAへ。偶然知り合いが展示していて、円い布のかばんを買った。買うつもりはなかったのだが、白くてまんまるいかばんを持ったとき、ふわっと、たのしくなったのだった。すこし、溜まっていた疲れが抜けた気がする。帰りは喫茶店でカプチーノをのんだ。メイ・サートンの日記を拾い読み。そのあと水中書店に寄って、5分ほどお店番。
 このところ、ひとりで静かにすごす時間があまりない。気になることが多すぎて。
 それに、今月は仕事が多い。再来月の展示の準備もしなくてはならない。
 
 水の中に住んでいるものをすくいあげること。