ライトグレーの、梅雨の空。ときおり電車の音がするほかは、鳥のさえずりばかりが響く、しずかな午後です。
美肌室ソラでの「読書サロン」、最終回もぶじに終了しました。
ご一緒したみなさま、企画してくださった信子さん、こころから、ありがとうございました。
慣れないことばかりで、あたふたするうちに、なんだか自分が更新されたようです。言葉をめぐって、これからも、人と言葉を交わしていこうと思います。そして、読むこと、作ることを通して、いっそう深く本の世界をさぐっていけたらと。
以下に、よんだ作品のタイトルをあげておきます。
ひとつひとつの言葉に、ひとりひとりの声や記憶がしみついて、なつかしい感じがします。きっといつまでも、そのように感じることに、なりそうです。
ひとつひとつの言葉に、ひとりひとりの声や記憶がしみついて、なつかしい感じがします。きっといつまでも、そのように感じることに、なりそうです。
またどこかで、お目にかかれますように。
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月
・中原中也「湖上」
・樋口一葉「月の夜」
・北原白秋「月光の谿」
・宮沢賢治「かしわばやしの夜」(抄)
・井伏鱒二「逸題」
・李白「月下独酌(其一)」
・歌 西行
・俳句 幸田露伴、松尾芭蕉
雪
・三好達治「雪」
・津村信夫「雪球(スノウボール)」
・宮沢賢治「作品第一〇〇四番」(『春と修羅 三』)
・岸田衿子「雪の絵本」
・吉田一穂「雪」
・中原中也「生ひ立ちの歌」
・歌 北原白秋
・俳句 野澤節子
花
・山村暮鳥「風景 純銀もざいく」
・辻征夫「わたしは沈丁花が」
・川崎洋「たんぽぽ」
・征矢泰子「チューリップ」
・三井葉子「さくら」
・歌 与謝野晶子、堂園昌彦
・俳句 河東碧梧桐、三橋鷹女、柴田白葉女、星野立子
雨
・尾形亀之助「雨 雨」
・吉野弘「日本の六月」
・山之口貘「雨と床屋」
・串田孫一『雲花雨雪樹鳥海夜』より 雨の言葉
・新川和江「傘をさして……」
・小池昌代「晴れ間」
・歌 若山牧水
・俳句 日野草城、永田耕衣、飯田龍太
木
・多田智満子「天領」
・岸田衿子「木の影」
・石垣りん「行く」
・江代充「幹をつたって」
・谷川俊太郎「き」
・高見順「深夜の樹木」
・俳句 阿部完市、津沢マサ子
星
・永瀬清子「金星」
・山村暮鳥「夜景」
・多田智満子「星の戯れ」
・玉置保巳「星」
・伊東静雄「夜の葦」
・岸田衿子「星はこれいじょう」
・室生犀星「星」
・歌 与謝野晶子
・俳句 松尾芭蕉、山口誓子、今井聖
鳥
・三好達治「春の岬」
・中勘助「ほほじろの声」
・大岡信「ライフ・ストーリー」
・蜂飼耳「鳥のかたちに似ている日」
・村野四郎「鳥の巣」
・貞久秀紀「上下ちりぢりの鳩」
・歌 若山牧水、小原奈実
・俳句 小林一茶、正岡子規、日野草城
空
・山之口貘「天」
・谷川俊太郎「かなしみ」
・三好達治「Enfance finie」
・原民喜「部屋」
・飯島耕一「矩形という限定」
・大岡信「双眸」
・R.ブラウニング(上田敏訳)「春の朝」
・歌 式子内親王
・俳句 与謝蕪村、恩田侑布子
追伸 空の下でのピクニックごはん、たのしくて美味しかったです