写真=橋目侑季
来月3日からはじまる「机上の灯台」展について、あらためてお知らせします。
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ひろがる視界の片隅に、ある日ひとすじ光が走る——。
「水の手紙/空の余白」につづく、活版印刷+αの作品展。
豆本、タブロー、版画、短歌、冊子など、
それぞれのアプローチで〈灯台〉を目指します。
赤井都
阿部真弓
尾田美樹
山羊の木(橋目侑季・石川美南)/海岸印刷
山元伸子
2011年9月3日(土)〜9月11日(日)
12:00〜19:00(最終日〜18:00) 月・火休
GALLERYみずのそら
東京都杉並区西荻北5-25-2 Tel/fax: 03-3390-7590
http://www.mizunosora.com
【関連イベント】
◎赤井都による豆本ワークショップ
手のひらサイズの、三角形のアコーディオン折り本を作ります。
《日時》9月4日(日)13時〜15時(受付12時45分〜)
《参加費》5000円(2冊作れてかき氷つき)
◎「岬ノオト」
言葉(短歌、灯台にまつわる文章etc.)と音が紡ぎだす、岬の静かな時間。
《出演》言葉:石川美南(山羊の木)/音:津田貴司
《日時》9月10日(土)開演19時〜(受付18時30分〜)
《入場料》1500円
*いずれも、詳しくはみずのそらHPをご覧ください
*なるべく事前にご予約ください(当日参加も歓迎いたします)
ご予約はみずのそらまで gallery@mizunosora.com
◎期間中、カフェにて大塩あゆ美によるおやつが楽しめます。
9月10日(土)、11日(日)はあゆみ食堂11時半オープン。(なくなり次第終了)
*詳しくはみずのそらHPをご覧ください
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制作が大詰めにさしかかると本を拾い読みする気持ちの余裕もなくなってしまうので、手帳に書き留めた言葉を読みかえすことにします。
白の上に、沈黙と静止の上に、君の映画を築き上げよ。
ロベール・ブレッソン『シネマトグラフ覚書——映画監督のノート』より(松浦寿輝訳・筑摩書房)
家から歩いて20分くらいの場所にある、小さなカフェの小さな本棚にあった一冊。選びぬかれた、愛されているオーラをまとった本たち、その背表紙をつくづく眺め、今日はこれ、と選んだ本のなかにありました。あそこの本棚とロールケーキが、たまらなく好きです。本棚はいつもちょっとだけ変化しているようで、そこがまたわくわくするところですが、ロールケーキは変わらずに、いつでもおいしい、まるくてやわらかでやさしい味で、それは店内に流れる空気にも、店主夫妻の雰囲気にも通じていて……と、書いているうちにまた出かけていきたくなりましたが、そこはぐっとがまんして、白い紙の上に、金と銀の灯台を(プリントゴッコで)築くことにはげみたいと思います。
「机上の灯台」展、赤井さんのワークショップ、石川さんと津田さんのライブ、あゆみ食堂など企画ももりだくさんです。ぜひ足をお運びいただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
追伸 『サンパウロへのサウダージ』もあったよ