2025年3月30日日曜日

tweet 2025/3/30


 電線にとまった五羽の鳩のあたまのうえを、風にのって飛んできた一枚の花びらが、ゆっくりと通りすぎていった。あえかな白は、そのうち、空の青にまぎれた。

 あのとき、なぜだろう、春の芯に触れた気がした。いつのまにかやってきて、かろやかに去っていくもの。だれも知らない、つかのまの恋のように。