2021年3月15日月曜日

拾い読み日記 230


 柿の木に小さな葉がつきはじめて、そのかがやくうすみどり色を見ていると、あかるい気持ちになる。冬のあいだはあまり姿を見せなかったヒヨドリが、たびたびやってくるようになった。今朝、窓を開けると、あわててどこかに飛んでいった。ぴょーんぴょーんと跳ねるようにして飛ぶから、球みたい、と思ってたのしくなる。

 今日は大きな本屋ですきなだけ本を買おう、と決めて、4冊買った。散文詩集、エッセイ集、俳論、小冊子。こころがすこやかになってきたのか、どの本を読んでも、おもしろく感じる。たくさん読みたい。

 制作もしたい。言葉にしたいのか、言葉にできないことをかたちにしたいのか、よくわからない、ちょっと混乱した状態。ただ、何かが胸の奥のほうにあって、それが外に出たがっているような、奇妙な感じがする。