「本をひらくと」「の、つづき」展、ぶじにはじまっています。
初日の午前中までひっしに製本作業をしておりまして、この数日は、ややくったりとしておりました。毎日ねむたくて、今もあたまがぼうっとしていますが、この本のこと、展示のこと、思いつくままに書いてみたいと思います。
去年の夏のことです。「本をひらくと」ということばではじまる文章がつぎつぎあたまにうかんだので、それを書きとめておきました。本についての本をよんだり、本のことをかんがえたりしているうちにたまってきた想いが、つもって、いつのまにかことばになってあふれ出てきたようでした。本になるとも思わずに書いたものでしたが、本にしてみたい、と思いました。
本のかたちでよんでみたい。本にのせて、遠くへとばしてみたい。本からとどいたものを、本にかえしたい。さまざまな思いにゆれていました。いつもは、本をつくる、が先にあって、あとからことばがやってくる感じなので、ことばが先、本があと、というのもはじめてのことです。 (つづく)