2014年8月1日金曜日

『Circle』ができるまで







8月になりました。

わたしも『Circle』ができるまでの話を書こうとしているのですが、暑さと酔いであたまがぼうっとしてしまって、うまく書けない気がします。

世界中から見つけてきたマルの写真と、好きな本の一節と、5人のアーティストたちの作品をつなげて、一冊にしました。どうつなげるか、入れ替えたり加えたり取り去ったり、なかなか時間がかかりましたが、ananas pressらしい円になったように思います。

6月はじめ、名古屋のaにラフを送ったら、あんなにおもしろいかたちができてきて、わあ!と思いました。二人でつくるよろこびって、こういうことです。一人ではけして生まれないものが生まれる。それが次第にかたちになっていく。その目眩くようなたのしさ。
みなさんによる作品をはじめてみたときも、わくわくしたり、痺れたり、感動のあまり涙が出たり、思い返せばまったくドラマチックな日々でした。
やっぱり本をつくることは、旅に出ることに似ているなと思いました。五感が世界にひらかれる。いつもとちがう景色がみられる。

「いつかあるとき、世界はまあるくてぐるりぐるりと歩いてくことができました。」

わたしたちが、これまで歩いてきた場所、出会った人々、交わした言葉、読んだ本。
そういうものすべて、今までも今もこれからもまるまる含んで、この一冊になりました。
へんな本だなあ。本ってへんだなあ。
そう思ってもらえたら、つくってよかったです。

8月4日(月)までcircleにて開催です。
真夏の陽射しにじりじり灼かれて、今日はギャラリーの近所にすむ猫の肉球をさわりすぎて、すこしだけ、いやがられました。でも、明日も見かけたら、さわるつもりです。

お時間ありましたら、ぜひcircleでお会いしましょう。
どうぞ暑さには気をつけて。

(本の写真はコロンブックスの湯浅さんによるものです。どうもありがとうございます…)


追伸 勢いあまってハグしたら、純くんはプニプニ、岳朗さんはゴツゴツしていて、絵そのまんまなのだなあと思いました