2016年12月25日日曜日

New Year Greetings 2017





New Year Greetings

2017/1/8(日)~1/22(日)

12時~19時
最終日は17時まで
月火水休み ※1/9(月・祝)open

東京都杉並区西荻北5-25-2 tel/fax 03-3390-7590
(西荻窪駅から徒歩約10分)

活版、グラフィックデザイン、イラストレーション、版画、カリグラフィー、陶、ガラス、和紙……さまざまな分野で活動している方々から送っていただいた年賀状を展示します。それぞれの想いで作られた年賀状の一枚一枚を、どうぞ見てさわって、おたのしみください。

参加者=朝倉紀子/厚川文子/atsumi/阿部真弓/阿部龍一/Anna Greeson/Anima uni/アトリエか猫/石神照美/石曽根昭仁/井上陽子/岩瀬敬美/宇佐美智子/うちきばがんた/扇谷一穂/大浦美和/小沢利佳/大平高之/ka-ji-/カイテン/嘉瑞工房(高岡昌生)/か猫としひこ/鎌田充浩/亀井英理/川口伊代/河原くみこ/九ポ堂/knoten/guse ars/くまのひでのぶ/クロヌマタカトシ/Ko. Machiyama/Conalogue/駒ヶ嶺三彩/コンドウヒロミ/五月女寛/佐藤礼子(リュース オ ボウ)/sunshine to you!/三戸美奈子/シガハルカ/島田篤/清水直子/Jun Sasaki/しゅんしゅん/正一/白石和弘/杉橋よしえ(Juin)/杉本文/鈴木いづみ/ズアン課(スズキチヒロ)/STORE/高橋収(uzura)/タカヒロコ/髙松加寿子/a.A 長南芳子/辻恵子/津田貴司/都筑晶絵/ツバメ活版堂/つるぎ堂/鶴留尚子/冨樫美早/富田恵子/ナカオタカシ/中村早/中村菜都子/二月空/西舘朋央/新田佳子/二宮郁子/布谷文明/Bird Design/波多野裕子/ハタノワタル/ハルカゼ舎/BAN/美肌室ソラ/平木元/平間磨理夫/fancomi/服と雑貨 イト/藤田道子/舩橋陽/保坂優子/星幸恵/保立葉菜/堀口尚子/堀口ミネオ/松川けんし/松野章弘・森田節子/マツバラリエ/涙ガラス制作所 松本裕子/丸山まこと/まんまる/溝上幾久子/溝田尚子/宮下香代/村橋貴博/百田智行/森田千晶/もりのこと(サノアイ)/森雅代/矢島公雄/矢島美途/山下桂樹(CATALYZE DESIGN)/山本アマネ/山元伸子(ヒロイヨミ社)/ユカワアツコ/遊佐一弥(cafe+gallery芝生)/横溝健志/米谷明香/リン版画工房/龍骨堂/Ruinchi/渡邉知樹/和田祐子/……

※フライヤー印刷後、都合により、参加者に若干の変更がありました

初日16時~20時にオープニングパーティーを開催します。
キャッシュオン形式にて、たしろりなさんによるフードとはなれセレクトの日本酒などをご用意してお待ちしています。
みなさまお誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

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4年ぶりのNew Year Greetings展です。
来年、10周年を迎えるギャラリーみずのそらの小峰健太郎さんの企画で、駒ヶ嶺三彩さんといっしょに、運営のお手伝いをしています。

つくり手のみなさんの年賀状があつまった空間にいると、なにか、たくさんのひとからしあわせをいのられているようで、うれしく、あたたかな気持ちになったものでした。

あたらしい年が、よい年になりますように、願いをこめて。
今年はひさしぶりに、じぶんで印刷してみました。2色刷りです。印刷は、おもしろいです。

初日の8日にオープニングもあります。
みなさまにお会いできるのを、たのしみにしています。
どうぞよろしくおねがいいたします。



追伸 メリークリスマスです





2016年6月26日日曜日

漂流線  





「梅雨は降り梅雨は晴るるといふことを」(後藤夜半) 
きょうは、しっかりと、晴れています。暑い日。 ひさしぶりの洗濯ものが、よく乾いて、こころまでカラリと乾いてゆく気がします。

西荻窪のギャラリーみずのそらで、「漂流線」というグループ展を開催します。
同じメンバーで、4回目となる今回の展示。前回のグループ展「蒐集記」(2013年11月)が終わって、搬出後すぐに、オーナーの小峰恵子さんから次回の開催を提案され、そのあいだに小峰さんは、突然いってしまわれましたが、このたび、また同じメンバーで開催できることを、とてもありがたく思っています。
詳細は、以下です。

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「漂流線」


日時:2016年7月16日(土)〜7月24日(日)
13:00〜20:00(18日〜17:30、最終日 〜18:00) 19日(火)休  

「水の手紙/空の余白」「机上の灯台」「蒐集記」につづくブックアート/銅版画/木版画/冊子/短歌 etc. +活版印刷の作品展

東京音杉並区西荻北5-25-2 tel/fax 03-3390-7590
(西荻窪駅から徒歩約10分)

◉ライブ「漂ふ鳥・迷ふ鳥」
 《出演》短歌:石川美南(山羊の木)  音:津田貴司
 《日時》7月18日(月・祝)受付17:30〜、開演18:00〜
 《入場料》1500円 

◉7月23日(土)、24日(日)
赤井都による「漂流線」を作るワークショップ開催
《参加費》3000円 予約不要・随時受付

◉期間中、カフェにてあゆみ食堂の特製かき氷をご用意しております(数量限定)

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小峰さんには、三鷹でひとり暮らすようになってから、なにかと誘っていただいたりして、たのしい、あたたかな時間を、たくさんくださったものだなあと、思い出しています。前回の展示の打ち上げでは、参加者たちが持ち芸(というかなんというか)を披露し、みんなでお腹が痛くなるほど笑いました。うつくしいものとおもしろいことが大好きで、人にも物にも愛情をおしむことなく注がれた、小峰さんでした。

「漂流線」のために、ヒロイヨミ社は、『漂流箋』をつくっています。
誰かにあてた手紙のようであり、宛先を持たずに漂っているようでもある言葉をあつめた、冊子です。なんとなく、曇りの日の、海のしずかなつぶやきのような、(本)になりそうです。

ひとり暮らしからふたり暮らしになり、一年がたち、だんだん、おちついてきました。ひさしぶりに活字を組んで、自分で印刷するつもりです。どうなるのでしょう。とりあえず、活字を整理して、試し刷りして、植物由来のインキ洗浄剤をしらべてみました。食べる部屋も、寝る部屋も、刷る部屋も、同じになったので、ちょっと、気をつかいます。ひとりのときは、部屋が狭すぎて、印刷機は預けた(置いてきた)ままになっていました。




DMが刷り上がり、まだあまり配布したり送ったりできていませんが、これからがんばります。
ひとまず、三鷹の古本屋・水中書店(夫がやっています)に置いてあります。わたしもときどき、お店番していますので、どうぞお近くにお越しの際は、寄ってみてください。いい本がたくさんあります。(ヒロイヨミ社の本は置いてません)

DMデザインはわたしが担当し、写真は山羊の木の橋目侑季さんが撮ってくださいました。

どうぞよろしくお願いします。
暑い時期だと思いますが、かき氷もありますし、足をお運びいただけたら、うれしいです。


追伸 西日とのたたかいになりそうです

2016年6月9日木曜日

ソラでよんだ言葉






ライトグレーの、梅雨の空。ときおり電車の音がするほかは、鳥のさえずりばかりが響く、しずかな午後です。

美肌室ソラでの「読書サロン」、最終回もぶじに終了しました。
ご一緒したみなさま、企画してくださった信子さん、こころから、ありがとうございました。

慣れないことばかりで、あたふたするうちに、なんだか自分が更新されたようです。言葉をめぐって、これからも、人と言葉を交わしていこうと思います。そして、読むこと、作ることを通して、いっそう深く本の世界をさぐっていけたらと。

以下に、よんだ作品のタイトルをあげておきます。
ひとつひとつの言葉に、ひとりひとりの声や記憶がしみついて、なつかしい感じがします。きっといつまでも、そのように感じることに、なりそうです。

またどこかで、お目にかかれますように。


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・中原中也「湖上」  
・樋口一葉「月の夜」
・北原白秋「月光の谿」
・宮沢賢治「かしわばやしの夜」(抄)
・井伏鱒二「逸題」
・李白「月下独酌(其一)」
・歌 西行
・俳句 幸田露伴、松尾芭蕉

・三好達治「雪」
・津村信夫「雪球(スノウボール)」
・宮沢賢治「作品第一〇〇四番」(『春と修羅 三』)
・岸田衿子「雪の絵本」
・吉田一穂「雪」
・中原中也「生ひ立ちの歌」
・歌 北原白秋
・俳句 野澤節子

・山村暮鳥「風景  純銀もざいく」
・辻征夫「わたしは沈丁花が」
・川崎洋「たんぽぽ」
・征矢泰子「チューリップ」
・三井葉子「さくら」
・歌 与謝野晶子、堂園昌彦
・俳句 河東碧梧桐、三橋鷹女、柴田白葉女、星野立子

・尾形亀之助「雨 雨」
・吉野弘「日本の六月」
・山之口貘「雨と床屋」
・串田孫一『雲花雨雪樹鳥海夜』より 雨の言葉
・新川和江「傘をさして……」
・小池昌代「晴れ間」
・歌 若山牧水
・俳句 日野草城、永田耕衣、飯田龍太

・多田智満子「天領」
・岸田衿子「木の影」
・石垣りん「行く」
・江代充「幹をつたって」
・谷川俊太郎「き」
・高見順「深夜の樹木」
・俳句 阿部完市、津沢マサ子 

・永瀬清子「金星」
・山村暮鳥「夜景」
・多田智満子「星の戯れ」
・玉置保巳「星」
・伊東静雄「夜の葦」
・岸田衿子「星はこれいじょう」
・室生犀星「星」
・歌 与謝野晶子
・俳句 松尾芭蕉、山口誓子、今井聖

・三好達治「春の岬」
・中勘助「ほほじろの声」
・大岡信「ライフ・ストーリー」
・蜂飼耳「鳥のかたちに似ている日」
・村野四郎「鳥の巣」
・貞久秀紀「上下ちりぢりの鳩」
・歌 若山牧水、小原奈実
・俳句 小林一茶、正岡子規、日野草城

・山之口貘「天」
・谷川俊太郎「かなしみ」
・三好達治「Enfance finie」
・原民喜「部屋」
・飯島耕一「矩形という限定」
・大岡信「双眸」
・R.ブラウニング(上田敏訳)「春の朝」
・歌 式子内親王
・俳句 与謝蕪村、恩田侑布子



追伸 空の下でのピクニックごはん、たのしくて美味しかったです

2016年5月20日金曜日

空をよむ




このところは「うた」と「古典」に、少しずつだけれど、ひかれているみたいで、竹西寛子さんの本をよく手にとります。『詞華断章』(岩波現代文庫)をよんでいたら、どうして「うた」にひかれるのか、納得して、その語句のひとつひとつに、深くうなずきたくなる言葉がありました。

 「うた」はいい。
 すぐれた「うた」は、調べに添うだけで快い。
 自分の生きている今の瞬間が、粗末ではあっても決して無意味ではなく、未知と既知の間で漂っている心と軀が、目には見えぬ巨きな何かのあらわれとして、まるごとすくい上げられるような安堵と、何かに連れ出されるようにして、ひめやかにではあっても生き続けるよろこびをいとおしむ。

ヒロイヨミ社なので(というわけでもないけれど)、まだぜんぶよんでいないのに、あとがきをよんでしまいました。

こうして、今日も、なにか漠然とした、不安とよろこびの海を漂うようにここにいて、せめて何かにつかまろうとして、つかまえてほしくて、やみくもに、本をよんでいます。

さて、月、雪、花、雨、木、星、鳥、とつづいてきた美肌室ソラでの「読書サロン」、6月8日(水)の最終回は、「空」です。

言葉に目を凝らし、耳をすまし、心を静かにして、自由に、感じたことを話すこと。読むことのよろこびは、自分の奥にはいっていく、ひそやかさだけでなく、自分をひらいて、人とまじわっていくことでもありました。

くわしくは、こちらをどうぞ。
粒粒さんのごはん、ハチマクラさんの紙、SUNNY BOY BOOKSの本も、どうぞおたのしみになさってください。

とりとめのない読書に、ときどき道をつけてくださったこと、貴重な機会をいただいたことに、感謝しつつ。
つたない話や進行に、つきあってくださったみなさん、ありがとうございます。

最後まで、どうぞよろしくお願いいたします。


追伸 『ひそひそ星』をみて、ひっそりしました 

2016年1月30日土曜日

窓の韻






雪が降るのかなあ、と思ったら、降りませんでした。でも、とても寒い午後です。
1月も、のこり2日。立春まで、あと幾日もありません。春隣、春の急ぎ、春遠からじ。
「人の子やはるを迎にゆくといふ」(乙二) これはつい先ほど、『基本季語五〇〇選』をひらいて知った句です。冷えて硬く縮こまっていたこころが、ほどかれるようです。春に手をのばす子どものやわらかな手のひら、その指さき近くまで、もう春はきています。

さて、2月に、窓をテーマにした展示をします。
森雅代さんとは、2011年の「冬の木」(於・森岡書店)、2013年の「雨の日」(於・書肆サイコロ)につづいて、3回目の2人展です。
このたびの会場は、目白にあるFUUROというギャラリーの2階です。縦長の3つの窓が印象的な白い空間で、銅版画と、言葉(詩)と、それらをあわせた冊子を、ゆっくりとみていただけたら、と思います。

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「窓の韻」

森雅代(銅版画) ヒロイヨミ社(言葉)

2016年2月20日(土)-27日(土)
12:00―19:00(最終日17:00まで)

会場=FUURO
171-0031 東京都豊島区目白3-13-5 イトーピア目白カレン1F
目白駅より徒歩3分

※会期中無休
※初日17:00より、お飲みものをご用意してお待ちしております。
どうぞお気軽にお越しください

26日(金) 19:30~ 扇谷一穂ライブ「窓のそばで 奏でる」

入場料 2000円(1ドリンク付)定員20名
ご予約 mail@gallery-fuuro.com

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ライブをしていただく扇谷一穂さんとは、「冬の木」のときに、森岡書店でお目にかかりました。歌をきいたのはその年の秋のことで、「さざ波のような、葉ずれのような、雨だれのような、うつくしい声だった」と、翌日、うっとりとしながら、書きのこしていました。今回、展示空間と扇谷さんの歌が、どのように響きあうのか、とてもたのしみです。わたしもすこしだけ、詩を朗読する予定です。

それでは、また。
お時間ありましたら、ぜひ目白にお運びくださいますよう、よろしくお願いいたします。


追伸 志むらの九十九餅(つくももち)というのが美味しいそうです(H村さん情報)