2025年4月4日金曜日

tweet 2025/04/04


 青空を待って、桜が散りはじめた。

 朝の光のなか、いちまいいちまいの花びらが、それぞれの気まぐれなきらめきとともに視界に入ってくるので、まどわされてしまって、想いのかたまりも散り散りになり見えなくなる。

 やわらかな指が千切って空に放った白い紙きれ。風にのると、とても遠くまでゆくだろう。

2025年4月2日水曜日

tweet 2017/4/2


  桜に思いを馳せながら、電卓を叩きつづけた日。夕暮れの空が綺麗だった。ほんのり染まった頰みたいで。昼間は同じ道でニワトリの声をきいた。朝は印刷にまつわる悪夢をみてうなされた。

 カフカの手紙を少しよむ。自分の本質は「不安」だと断言する人。手紙を書きすぎてしまう人。

2025年3月30日日曜日

tweet 2025/3/30


 電線にとまった五羽の鳩のあたまのうえを、風にのって飛んできた一枚の花びらが、ゆっくりと通りすぎていった。あえかな白は、そのうち、空の青にまぎれた。

 あのとき、なぜだろう、春の芯に触れた気がした。いつのまにかやってきて、かろやかに去っていくもの。だれも知らない、つかのまの恋のように。

2025年3月29日土曜日

tweet 2015/3/29


  電車で一時間の旅。車窓からみる春の町は、流れる川のようだった。あそこにふわり、ここにもふわり。桜がうかんでいる。呼んでいるのか、呼び交わしているのか。

「子供の頃から、自分はただ流れ去る一つの生体にすぎないと感じてました。」

 手元の文庫本を読み続けられない。はやく逢いにいかなければ。

2025年3月28日金曜日

tweet 2025/3/28

 
 春は、一度はじまってしまえば止まらない。加速していく。

 家から出られず日々眺めている矩形に、淡い緑と桃色の分量が増えた。裸の欅の簡素な美はこの冬を過ごす力になり、愛着があったが、鶸茶色の薄い衣を纏った今も、素敵だ。

 ひたむきに天をめざすものたちが誘いかけてくる。“Up we go! Up we go!”


2025年3月27日木曜日

tweet 2017/3/27


  ぼんやりメールを書いていて、「チラシ」が「虎師」に変換され、『プー横丁にたった家』を探しに立った。

「トラーってものは、けっしていつまでもかなしんでなんかいないんだ。」と、ウサギは説明しました。「やつらはおそるべき速度で、わすれてしまうんだよ。」

 そこで思いだしたことがある。

2025年3月26日水曜日

tweet 2015/3/27

 
 雲ひとつない春の空。どこからどこまでが空なのだろう。

 おわりのない、すいこまれそうな青の一点に、欠けた半透明のものがふわりと浮かぶ。風がふけば飛ばされそうな儚さで。

 陽射しの下、抱かれた赤ん坊もまぶしそうにしていた。日ごとふくらんでいくものの、いまにもはじけそうな気配に身震いする。