2021年1月9日土曜日

拾い読み日記 222

 
 清水徹『書物について』を読んでいて「イエナ・ロマン派」が気になった。
 フリードリッヒ・シュレーゲルが19歳のとき兄に宛てて書いた言葉が引かれている。

 「ぼくが書くのは、作品の完成を楽しみたいからではなく、むしろ昔からぼくを捉えている衝動、ものを書きたいという燃えあがる衝動による。ぼくはこれを、無限なるものを追究しようとする憧憬と呼びたい」

 彼らは自分たちの文学を「永遠に生成をつづけるままで、断じて完成することがありえない」と定義する。

 『書物について』をどこまで読んだのか、どこを読んだのか、わからなくなってしまった。最初から読もうと思うが、最後まで読めるかどうか……。少しずつ、メモを取りながら読んでみよう。