2020年12月16日水曜日

拾い読み日記 220

 
 新しい眼鏡は度が強く、長くかけているのはつらいので、一日使い捨てコンタクトレンズも使ってみることにした。なかなか快適だ。ひさしぶりに自分の顔をはっきり見た。目の大きさと皺の感じが新鮮だった。近くが見えにくいので老眼鏡も買った。

 先日、Y先生に活版の歌を教えてあげようと思い、『浜田康敬歌集』を買い直した。

 文選に黒く汚れし我の手で我に縁なき愛語を拾う

 などなど、「愛」や「恋」の歌がいくつかある。活版以外の歌にも、ひかれるものがあった。

 逢いしことこまごまと記す日記帳吸取紙あて逆しまに文字吸わせつつ

 繊き文字の連なり長く便箋の最終行でのみ愛されている