2020年6月24日水曜日
拾い読み日記 191
「これらの断片を集めて何を作るつもりですか。」親切心から、ある友人がそう私に尋ねた。
隠れ家ではない仮の小屋を建てるのだ。忘却を通して日の光が入ってくるような一時的な小屋を、そこにいると自分が幸せであるような成り行きまかせの漂流する家を。
建設材料は思い出と引用だ。時には一握りの雪や、藁くずと灰、羽毛と糊も使う。(ジェラール・マセ『つれづれ草』)
晴れたり曇ったりの水曜日、『つれづれ草』を読む。本のなかをそぞろ歩きするように、気ままに、あてどなく。
今朝、また足がつった。激痛だった。こないだのこむらがえりも水曜日だった。火曜日の過ごしかたに、すこしだけむりがあるのかもしれない。疲れと冷えと、お酒のせいだろうか。
夢で、旅の中にいた。部屋の窓から、はるか遠いところまで見渡せて、青空と、草原がどこまでもひろがっていた。けれどもその窓はこわれていて、直そうとすると、窓枠ごと落ちていった。それから、足がつった。