2020年1月15日水曜日

拾い読み日記 140


 習慣として続けていたTweetも日記もやめてしまうと、「言葉」からずいぶん遠くにいるような気がする。毎日ふつうに、話したり、読んだり、メモをとったり、ときどきは手紙を書いたり、してはいるのに。感じたことも、ひらめきも、すぐにどこかに消えていく。
 
 神のもとでの永遠の瞬間において、生者と死者とのあいだには、もはや相違などない。死者がわたしたちのうちで甦るように、わたしたちは死者のうちで甦る。

 ジョルジョ・アガンベン『書斎の自画像』から、ノートに書きうつした言葉。

 帰り道、ぼんやり考えごとをしながら歩いていたら、「詩は本に属するものではない」という言葉が、あたまにうかんだ。不思議なしかたで、それは一枚の羽が舞い降りるみたいに、降りてきた言葉だった。

 こういうできごとを書き留めておきたいので、その空間と、すこしのプレッシャーが必要なようなので、(またそのうち非公開にするかもしれないが)今日から日記を、再開してみる。