2019年6月14日金曜日

拾い読み日記 132


 ジョーゼフ・コーネルの映画について、どう書けばいいのだろう。このような明るさ、優雅さ、自然さ、率直さは、どこをさがせば見つかるのだろう。私の前にはタイプライターがある。たいへんリアルだ。紙もキーもある。私は、一字一字、言葉を探している。一人のかけがえのない芸術家に敬意を払うために。(ジョナス・メカス『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源 1959—1971』飯村昭子訳、フィルムアート社)