2018年2月27日火曜日

拾い読み日記 22



 2月もあと2日。庭先に腰かけて、空の薄い水色と風に揺れるなずなを見ていたら、のんびりした気分になった。桜が咲いたら、いや咲かなくても、ピクニックがしたい、と思った。でも、まだ寒い。あたらしいものをつくっているので、3月はやることがいろいろあるけれど、あせることはない。昨日はまだ少し風邪気味で咳が出たが、今朝はすっかりよくなった気がする。

 『メイキング』と『パリに終わりはこない』を並行して読んでいたら、ちょっと混乱してきたようだ。でも今読まなければどちらも読めない気がするので、しかたがない。「知るのではない╱狩人になるのだ」と『メイキング』の帯にある。

 
「狩人のように夢を見ることは、自分が捕まえようとする生き物になり、物事を彼らの方法で見ることだ。閉鎖的に探究するのではなく、存在を新しい可能性に開くことだ。」(ティム・インゴルド『メイキング』)

 本を読もうとしてはいけない、本と「ともに」読みなさい、と著者はいう。この本を読んでいると、制作の折々に感じてきたこと、引き出しにしまって忘れていたことに、光が当たる思いがする。体験が新しい意味をもって迫ってくる。あれはこういうことだったのかもしれない、と顔を上げてかんがえる。今つくっているものについても、問われるような言葉にぶつかる。そしてつくりながら本の言葉を問い返す。このような行き来をくりかえしながら、少しずつ読み進めることになるだろう。

 髪を切りすぎたので気にしていると、夫がたくさん褒めたりたたえたりしてくれた。さまざまな言葉を浴びせられたが、その中に「得難い」というのがあって、その言葉の耳慣れなさに、笑いがとまらなくなる。