2018年2月21日水曜日

拾い読み日記 18


 今日は、悪寒がするので寝ていた。これも寝ながら書いている。午前中、内科へ。インフルエンザではなかった。発熱はしていないが、念のため、検査してもらった。

 昨日は、「欲望の翼」をみた。なつかしかった。前は、一人でみたのか、誰かとみたのか、覚えていない。多分一人だったと思う。主人公の歩く後ろ姿、少し暗くなり、スローモーションになるシーンが好きだ。下着姿で踊るシーンにも痺れる。レスリーの眼差し、仕草、佇まい、歩き方、声。甘くて弱くて哀しくて、みていて苦しくなるほどの孤独感に浸されていて、たまらない。監督はプイグに触発されたという。『蜘蛛女のキス』より『赤い唇』がいいという。今度、探して読みたい。

「モリーナ、絶対に忘れちゃならないことがある。人生というのは短いかもしれないし長いかもしれない、それはともかく、人生において、あらゆることは一時的であって、永久に続くことなんて何もないんだ」(マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』)

 大学のころに読んだ『蜘蛛女のキス』をふたたび手にしたのは、5年前、CAT'S CRADLEで。
 昨夜、『宮川淳著作集』の1巻を、古本屋で買った。寝ながら読むことは難しいので、今は背を眺めているだけ。まだ寒気はするが、明日には治りたい。