2011年9月23日金曜日

かまくらブックフェスタ開催





かまくらブックフェスタ、本日開催です。

「活版とことば」展の会場は、ギャラリースペースの隣のカフェスペースになります。なお、トークの時間のみでなく、その1時間前程前から準備のため会場をクローズして貸し切りといたしますので、どうぞご注意ください。


ヒロイヨミ社は、『ヒロイヨミ』珈琲特集と灯台特集、『冬の木』(在庫僅少)、『尾形亀之助詩片』(残り一部)、『Traces』を販売しています。『ヒロイヨミ』バックナンバーも置いています。お手にとってご覧いただけたらうれしいです。


どうぞよろしくお願いいたします。



追伸 搬入してたら、ね、ねこがふらりと遊びにきました!

2011年9月21日水曜日

活版とことば展(つづき)

ananas press

製本作家・都筑晶絵とヒロイヨミ社の山元伸子によるユニット。俳句、短歌、詩、小説、随筆など、さまざまなジャンルの文芸作品に描かれた「水」と「空」をフラグメントにして瓶に入れた『水の空』を出品します。言葉と言葉をつないだり並べたり重ねたりずらしたり、気の向くままに位置を変えてみると、思いがけない風景が見えてくるかもしれません。


大崎善治

Imakokoro tarot deck』(カードと冊子)、点字のカード3種類、そして新しい作品『Futatsu no Kimi』を出していただきました。「レタープレスキット」という機械を使ってエンボスを施した点字のカードは、目で読む言葉と手で読む言葉が、一枚の紙の上に共存してやわらかに響き合っています。とりわけ白の凹凸、その陰影に心惹かれます。新作『Futatsu no Kimi』は、昔から好きな歌の歌詞を、自ら印刷されたもの。歌の内容だけでなく、文字のかすれや刷りムラもまた、人の声にも似たあたたかな雰囲気を醸しています。


文京れんげ社

大木陽子さんと宇佐美智子さんによるユニット文京れんげ社は、今回はじめて活版印刷に取り組まれました。「食べる×言葉」をテーマにした、できたての湯気が見えそうなノートやカードたち。「舟のような月を見た日のピザ」「白い猫と歩いた日のおやつ」など、たのしそうなおいしそうな言葉がならんでいます。レシピといっしょにお楽しみください。だれかといっしょに(あるいは一人で)、ものを食べるなごやかで幸せな時間が恋しくなるようなものばかりです。 


山田理加

果物、スパイス、鳥、花のカードを展示販売します。雷鳥、小瑠璃、石叩、玄鳥、小啄木鳥、など、ただそれらの名前のみが、漢語で整然と、標本箱に収められたものたちのように並んでいます。日本語と活字の美しさを、あらためて伝えてくれるカードです。年賀状として作られた「叔母と正月」では、ただいくつかの言葉が並んでいるだけなのに、まるで一編の小説を読んだような、静かで深い余韻が味わえます。


ユニバーサル・レタープレス

台東区蔵前の小さなレタープレス工房、主宰するアートディレクターの関宙明さん(ミスター・ユニバースは、「港の人」で刊行されている活版印刷の詩集や歌集の装幀も手がけておられます。今回お預かりしたのは、『やまなし』『雪渡り』『風の又三郎』など、宮沢賢治の童話のことばを印刷したもの5種類。作品から解き放たれて、色とりどり、思い思いの衣をまとった言葉たちが、紙の上でリズミカルに踊っています。「キックキックトントンキックキックトントン」(『雪渡り』)。つい身体に声に、のせてみたくなります。



追伸 無事に帰ってくるかしら

活版とことば展


かまくらブックフェスタ、活版とことば展に参加していただくみなさんとその作品について、ご紹介します。


赤井都

豆本作家として活躍されている赤井さん。『豆本づくりのいろは』『そのまま豆本』(河出書房新社)の著書もあります。今回出していただくのは、『夏から春へ』という和綴じの本です。石州春雨紙、土佐土紙などのめずらしい風合いの和紙が使われていて、本をさわる、めくる悦びを存分に味わえます。山猫やさんの木版もとても愛らしく、ページごとにちがう色で刷られているという、贅沢な一冊です。本と季節と、だれかのことを想いながら、ゆっくりと読んでみてください。


二月空

活字カードには、「ミ スミ ソウ」「コップをもってくる。」「保線」「on the bridge」「K P」などなど、言葉が二つ三つ刷られています。それらをじっと見つめていると、意味が溶けだしてきて頭の中がいいかんじにもやもやしますが、紙面はあくまで凛として美しいのです。「詩集の1ページを眺めるように手に取ってもらえたら」と作りつづけられているカードは、全部で18種類。紙の色も、白、グレー、臙脂色、黄土色、暗緑色などバリエーションがあり、組み合わせてみるとまたちがった世界が立ちあらわれます。


北極書店

ツバメ活版堂の知り合いの北極書店さん。お店はないそうで、訪問販売のみだそうです。謎の部分が多いのですが、そこがまた魅力のひとつ。今回は、読書の最中、気になった言葉をメモしておくための「かきとめて栞」や書皮(カバー)、喫茶部のコースターなどを出品していただきました。それらの絵も文字も紙もどこか懐かしい雰囲気を漂わせ、北極書店に足しげく通った遠い日々がかつてあったような気がしてきます。


本の島絵はがき部

かつて中島敦が赴任先の南洋の島から幼い子どもに書き送った手紙の言葉をもとに、新たに絵を加えて、絵はがきセット『島からの手紙』を作りました。文字は活版印刷、絵はプリントゴッコです。本の島に関してはこちらのブログツイッターをご参照ください。絵はがき部は、そこから派生したゆるやかな集まりです。主な活動は絵はがきをやりとりすること。部長が描く海や雲や動植物は、のびのびとたのしそうで、ちょっとへん。島への想いがつのります。


(つづく)



追伸 もうあさって?!  

2011年9月14日水曜日

かまくらブックフェスタ



今月23日、24日に開催されるかまくらブックフェスタに参加します。以下、ブックフェスタのブログより転載します。


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923日(金・祝)、24日(土)の二日間、緑豊かな鎌倉のお寺の一画で、本のお祭りを開きます。独自のポリシーをもって本や活字や言葉の活動をする出版社や出版者、書店など、本にまつわるいろんな活動をする人が集まって自慢の本を販売します。選りすぐりの本、ここでしか出会えない本、新しい本、古い本、楽しい本、美しい本……そして、おいしいお茶や軽食もご用意しています。


1回のテーマ「鎌倉、ことば、活版印刷」
昔から本となじみの深い街〈鎌倉〉で、〈ことば〉を大切にし、文字や造本にこだわった本をてがける出版社(者)や書店などが集まり、その作品と活動を紹介します。また本を作るうえで大切な文字と印刷について知るために、〈活版印刷〉の魅力を伝えます。


9
社(者)による本の販売はギャラリースペースで、cooking eating studio によるお茶や軽食の販売と本の販売、「活版とことば」展、およびトークイベントはギャラリー隣のカフェスペースでおこないます。


★本の展示販売
【出展者】
 via wwalnuts
 四月と十月
 書肆くさびら堂(古本ユニットricca
 たらば書房
 ナナロク社
 real arena(リアル・アリーナ)
 編集グループSURE
 サウダージ・ブックス
 港の人

★特別展示
 ヒロイヨミ社 presents「活版とことば」展

★お茶・軽食の販売
 cooking eating studio(*本の販売も行います)

★トークイベント
 ◎923日(16時〜18時)
 「短歌と写真と活版印刷」
  対談 石川美南(短歌)×橋目侑季(写真/活版印刷)
 ◎924日(15時半〜17時半)
 「本と出版のこれから via wwalnuts叢書の試み」
  講演 平出隆(詩人)

*定員 30 名。要予約。入場料は 800 円です。 カフェでの開催につき、お一人様ワンドリンクご注文ください。

日時
9
23日(金曜・祝日)10時〜19
9
24日(土曜)   10時〜18


会場
KAYA gallery
studio
(カヤ ギャラリー・スタジオ)
神奈川県鎌倉市大町1-16-19
*鎌倉駅から徒歩5分。妙本寺の山門の中です。駐車場はありません。

トークイベントのご予約、かまくらブックフェスタに関する お問い合せは....
港の人
248-0014 鎌倉市由比ガ浜 3-11-49
tel 0467-60-1374 fax 0467-60-1375
mail info@minatonohito.jp
(担当・月永)


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ヒロイヨミ社 presents「活版とことば」展
春、雨、虫、雪、島、珈琲、木などをテーマにしたアンソロジー冊子を活版印刷や孔版印刷で制作してきたヒロイヨミ社(山元伸子)の本を展示販売します。あわせて、こうばしい本の匂いを感じさせる作り手の方々によるカードや栞などもご紹介します。「活版とことば」を、印刷の凹みや紙の風合いなどとともに、見て触ってじっくりとお楽しみください。
参加者:赤井都ananas press大崎善治二月空北極書店、本の島絵はがき部、文京れんげ社、山田理加、ユニバーサル・レタープレス


なお、トークイベントの会場が「活版とことば」展と同じカフェスペースですので、その時間帯は貸し切り状態となり展示はご覧いただけませんので、ご注意ください。


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どんな作品があつまってどんな展示になるのか、はたして絵はがき部の作品は間に合うのか(部長、本日おはがき落手しました)、わたし自身ドキドキな今日このごろです。

トークのほうも、両日とも、とてもたのしみ。今後のために、じっくり聞かせていただこうと思います。がんばれ山羊の木! 

かまくらブックフェスタ、東京にお住まいのかたにはちょっと遠出になりますが、ぜひ、足をお運びいただけたらうれしいです。会場でお待ちしております。






そして、「机上の灯台」展、たくさんのご来場、ありがとうございました。うれしいお言葉をたくさんいただき、またがんばって作っていこうという気持ちになりました。いっしょに展示をしたみなさんの、力のこもった素敵なおしごとと、大塩あゆみちゃんのおいしいごはんにも元気をもらって、次の場所に向けてさっそく歩きはじめています。……いや、走らなければ間に合わないかも!


写真は赤井都さんの作品を橋目侑季さんが撮影したものです。いいアングルだなあ…。



追伸 ミナ・ペルホネンに灯台カレーこぼしました

2011年9月6日火曜日

「机上の灯台」開催中です





みずのそらにて「机上の灯台」展、開催中です。


灯台への熱ーい想いがみちみちて、さぞ暑苦しい展示になるのかと思いきや、会場にはとてもさわやかで心地よい、海からの風が吹いています。ような気がするんですが、いかがでしょうか。いいすぎでしょうか。


カフェスペースには灯台関連書(主に石川美南さんの)がいろいろ並んでいて、お読みいただけます。わたしはアルフレッド・ウォリス展と岡鹿之助展の図録を持っていきました。


初日に試食させてもらった大塩あゆ美ちゃんのかき氷、食べ出したら止まらないほどおいしかったです。とくに洞爺のエリモ小豆ったら最高でした。


展示は11日(日)まで開催していますので、どうぞよろしくお願いします。



追伸 10日のライブも楽しみだなあー